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2018-06-21

シャント図をみて「おぞましい」

透析技師が自分たちの穿刺しやすくするため
周知のためのイラストを転載させてもらった。
はじめてエコー検査を元にしたイラストだが
自分では分かっているつもりのシャントの流れを
客観視してみるとおぞましい。

わかりにくいが
個々に描かれている血管はすべて静脈で
左中よりしたの
血管を横断しているマークの位置で
腕の深部に流れている動脈から
表面に近い静脈の血管に接続している。
ここをシャントというのだが
なぜこんなことをしているかというと
透析するために血液をカラダから取り出すのだが
毎回腕の深部の動脈に穿刺する訳にいかないので
浅い静脈に動脈の血液を流し込んで
血液を採りだしているのである。
透析に使うことで
あるいは心臓からの動脈の血液の流れで
シャントは発達して太くなる。

しかし
シャント部で血液の流れを無理矢理変えているので
当然腕全体の流れは変更を余儀なくされ
血栓もできやすく
今年のはじめ溜まった血栓を取り出す手術もすることになって行ったが
2〜3ヶ月でふたたび血栓は血管を塞ぐようになった。
別の病院へも駆け込んで
診察を受けたが
透析しているいつもの医師と同じ見解らしく
血栓が詰まって流れなくなっても
しようがないという判断をくだされた。

それがこの図の××××の部位だ。
穿刺には使えないと判断されてから
1ヶ月近くなるが細々と流れているようだ。
いつか流れが止まるのを待っているようなものだ。
この流れと関連しているかどうかは判然とはしないが
当然腕の血液の流れを恣意的に変えてることになるので
血流は悪く指先が痺れる。
前回血流量を計ってもらったら
シャントがない反対側の半分だった。
では
これに対して医学的ななにか対応処置があるかといえば
何もないに等しいのだ。
これは驚きでもある。
血流が悪くて壊死するような状況になると
シャントを解消したりするようなことをいうが
そういう末期的になるまでは講ずる方策はないようなのだ。
だから
指先が痺れようがそれは初歩的といわんばかりなので
温めて緩和しなさい
ということなのだ。
これも「悲しい」。
むざむざと自分のカラダが朽ち果てていくの見てるしかないと思えば
それもおぞましい。 
まあ
そうなった時のことを考えていると
酩酊ばかりなので忘れることにしようとは思う。