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2013-12-30

年末年始はプリント三昧

写真がデジタル化して久しいが
便利になった部分も大きいが
新しい課題も増えた。

そのひとつ
オリジナルの写真自身が
デジタルという仮想空間にしか存在しないことだ。

写真というのに
手のひらに乗せられる実感のある写真という実体はないのである。
なので
プリントしたり印刷してはじめて実体のあるものとなる。
そうなるとプリントはいい加減にはできない。
フィルム写真の場合は
多少あとで補正ができるとしても
撮影時がすべてといっていいほどだ。
なので撮影の条件に多くの労力が費やされた。

デジタル化された写真では
プリントと印刷にその労力を
書ける必要がある。
にもかかわらず
けっこう曖昧にしたまま過ごしてきた。

めざせ「百日回峰」の写真は
もっぱらブログというこれも
実体のないシロモノで
曖昧な部分が多い。

先々月からはじめた写真のダイレクトメールから
プリントを極める必要を感じはじめてきた。

もちろんモニターに忠実なプリンターでの色再現を何度かめざしたことはあった。
しかし、もともと家電にしてもパソコンにしても
マニュアルを読む忍耐力がない。
これまではそれですんできたが
プリンターのより忠実な色再現には
プリンターと写真ソフトの両方のマニュアルを「解読」しなければならない。
なので今まで途中リタイアして
いっこうに確信できたプリントが
出来上がった試しがない。

そんな中友人に送ったダイレクト写真メールにクレームがついて
そんな話をしたら
自分が使ってないにもかかわらず
わが輩のプリンターとソフトを聞いてきて
プリンターメーカーにも問い合わせながら
何通かのメールで
設定方法を詳しく送ってくれた。

そして、感動的なプリントが生まれた。
この感動は最近にないもので
見違えるようなでき具合に
ちょっと驚きすら感じているのである。

この友人とは20歳頃知り合ったので
途中断絶があったものの
40数年になる。
今年の富士山への挑戦でも
登る前からはもとより
3400mでリタイアするまで
携帯のショートメールで
その豊富な経験からいろいろな指示をしてもらった。

わが輩はどちらかというと
短絡的感覚的であるが
東京理科大出身の正当論理派。

これまでも
道が見えなかったり
寄り道や無駄な道を歩こうとするわが輩はずいぶん助けられた。

この年末年始は
このプリンターの成果をもとに
プリント三昧と決め込んだ。

蛍光灯が嫌いなわが輩
部屋もデスクも不経済で夏は熱い白熱灯であるが
出来上がったプリントを正確に見るためには
日中の太陽光でもいいが
蛍光灯の「色評価用」が必要となる。
今日の充電後
さっそく家電店を覗きゲットした。

さてどんな芸術写真が生まれるか!!

友人Sに感謝です。

2013-12-29

ショックで逝くこと



10日ほどまえにこのブログであわやショックという状態を報告した。

不整脈(期外収縮)も発症していた。
この時の問題点を書いた。

不整脈を起こしているときに
自動血圧計がなんども加圧した結果の血圧値は正確ではない

と指摘した。

そのときは体感的にそう思ったのであって
確かな根拠があったわけではない。
3,4度加圧して計れたのが160だった。
その7,8分後にナースコールでスタッフを呼んだ。
それほどもう限界だったからだ。
しかし、自動血圧計はなんども加圧したが(3回くらい)
不整脈を発症してるので
血圧計が脈を拾えないらしい。

血圧計の加圧も血圧が下がっているものにとっては
不快なもの。
なんとかしてくれというカラダのいらだちもあるかもしれない。

「もういいよ」「不整脈の時は計れないよ」と訴えたときに
技師Yが触診で計ってくれ
80だったことで即時停止で返血と移った。

この7,8分のあいだに血圧が160から80に下がったことは考えにくいし
体感的には160の時点で感じる苦しさは
80の時とさほど変わりがない。
技師Yの機転で触診をしてくれたから
それ以上下がる事態にはならなかった。

ショックで亡くなる患者もいると技師Sに聞いた。
もちろんもともと持ってる疾患の状況にもよるし
体力とか条件が違うので
ショックという意識不明状態から帰れないとも帰れるとも
一概に言えないので
極力ショック状態を招かないようにしなければならないのは
患者本人もスタッフも注意する必要があるのは自明のことだ。


きのうの透析でも終盤4時間目がはじまるころから不整脈(期外収縮)がはじまった。
きのうは胸鎖乳頭筋へのマッサージは効果が無くそのまま続いた。

それで血圧を計ってもらった。
やはり2度3度と計測できず再加圧する。
業を煮やして触診で計るようお願いした。

すると触診してくれた看護師は160という。

触診といっても血圧計は自動血圧計で
脈を触診でとらえ自動血圧計の数値を読み取るのであるから
同じ血圧計での数値となる。

そして自動血圧計は自動血圧計で数値を出すが190。


この不整脈の際の数値の曖昧さは実感でもある。
状況が悪いのにどうして血圧が高いのかということは何度もある。


そういう状況を踏まえて返血後の血圧測定の際
ふたたび加圧を繰りかえすので

「不整脈の時は、血圧計は信憑性がない」と訴えた。

するとこの看護師Tから

「不整脈の他の人も血圧計で測っている」

と返されてしまった。
こういうふうに広く使ってる機器に問題があるはずがない
と言い方は違うかもしれないが
そういうことも言っていた。

「こんなに30も差があっていいの?」

と聞くと

「目安がわかればいい」

とまた返された。

「患者は30も血圧が違うと不安なのだ」
「たとえば前回のように160と出ても130だったら用心するし」

というと

「7,8分だって急に下がることはあるので160が間違いとはいえない」

とまた返された。

では「今日血圧計と触診で同時に計ったときの190と160の差の30はどう説明するの」

と聞くと

「肘と手首とでは違う」

という。

たしかに触診は手首で脈をとるし
自動血圧計は肘上ではあるが
カフはひとつで脈は違う部位だが
血圧は同じなのだ。
なぜこんなに詭弁で持論をまもろうとするのだろう。

もうこうなると触診をよほど前もってやりたくないのだと判断するしかない。

「触診がいやならいやでやってもらわなくてもいい」

とやや声を荒げた。
大人げないが自分たちがやってることはベストで機器も最高といわんばかりの
上からの言い方には少々がっかりした。

30という誤差はたまたまではあるが
この誤差が原因で血圧降下の発見が遅くなって
ショックにはいりそのまま逝ってしまっても
過失とはならないのだから。。
なぜなら時間には血圧をきちんと計り160もあったから。。
瑕疵はないことになるから。


といいたい。









2013-12-26

ホルター心電図と「バースデイぼっち」

ホルター心電図。
ホルダーと思っていたらホルター。
Holter博士が開発したそうな。
なるほど。
ホルダーのイメージだと
何となく弁当箱のようなケースを
腰にくっつけるイメージで
実際に以前は大きかったようだ。

いまや50gくらいというから
ずいぶんコンパクトになったということになる。

携帯型24時間心電図とでもいうのだろうか
1日のうちのどういう時に不整脈が起こるかを
探るための心電図を昨日装着された。
このブログのタイトル『充電』は
鉄腕アトムのエネルギーを注入するイメージを描いてつけたが
この心電図などを24時間つけていると
ますますアトムのようなロボットに変身したかのイメージを抱く。
きのうはクリスマスのクリぼっちに続き
「バースデーぼっち」で
午後ホルター心電図を病院で装着し
その足でよく行く新橋の店へ
好きなスパークリング持参で直行。
夕方から閉店時間まで居座った。

偶然
高校時代からの友人が来店
彼は不整脈の心房細動の治療のために
カテーテルアブレーション手術を受けたと聞いていたので
話を聞いた。

実際には手術後酒量が半分になって
心房細動の発作は少なくなったようだが
それでも発症するようで酒の量が多ければほぼ発症するようだ。

酒量といっても一晩に
以前はボトル1本というのだから普通ではない。
だから半分といっても
ボトル半分なので尋常ではない。
わが輩と同じ年の64歳なのだから
少しは年齢をわきまえるようにご忠告するが
聞く耳を持たない。
前回の手術は保険の範囲内のもので
保険適用外の150万円の手術もあるということも言っていた。
もちろんおいそれとそれに挑むことはできないが
彼ならやるかもしれない。
酒を飲むために。
わが輩も手術を薦められてはいるが
拒否してるので
その前段階の症状を観察するための
ホルター心電図だ。






夕べの長丁場の酒で
今朝目が覚めた瞬間
不整脈=期外収縮が起こり始めたが
胸鎖乳頭筋へのマッサージで
抑えられた。

せっかく心電図をつけているので
そのまま記録に拾えるほうがいいとも考えたが
抑える選択をした。
その30分後にも起きたが
それも抑えると
今日は「充電」中も起こらなかった。

なんせ基礎体重からいうと
夕べの酒での体重増加が大きく当然基礎体重まで1キロを残した。
これだけを見れば
基礎体重が低すぎるという事もいえるのだが。

きのうホルター心電図を取り付ける前に
心エコーの検査もした。
これはいつも心胸比(心臓と肺の比率)で
心臓の大きさを計るのを
エコー画像で調べるというもの。
その結果を待って心電図とつきあわせての検討となるので
結論的にはもう少し先になる。

そのホルター心電図24時間を2日続けるというのは
透析後の心電図も調べて欲しいという
わが輩からの希望を汲んでくれたからだ。

とにかく48時間風呂シャワー禁制で
電極をとりつけるテープがかゆい。
明日の午後まで我慢できるのか?


写真=ホルター心電図を取り付けたところを看護師が撮影してくれた。
   醜い写真で申し訳ないですが。




2013-12-24

「クリぼっち」

最近聞いた言葉に「クリぼっち」。
クリスマスにひとりぼっちという言葉だそうだが
データが正しいかどうかは定かではないが
独身の3分の2が「クリぼっち」なのだそうだ。

クリスマスというイベントは
若い二人や子どもたちとのファミリーイベントではあるが
無宗教や仏教が主流の日本で
クリスマスはいまや商業主義や飲まんがための口実に過ぎない。
それはそれで
悪いことではないが。
わが輩もどっぷりそのイベントに参加していたこともあった。
そんなことでいつも通り「クリぼっち」の聖夜。


きのうは御岳山923mで忘年山行。
だいたいが頂上での鍋パーティ。
わが輩の山歩きの出発点でもある。

わが輩の山頂メニューは大鍋や天ぷらという他者との関係で

1.ニラともやし炒め
2.なすとピーマンの味噌炒め
3.ニラチヂミ
とした。
これだけの食材と調味料が担げるかわからない状況だったが
ザックには積み込んだので出るしかない。
真夏のザックは2キロ以上の水を積み込んでいるので
それがひとつの目安となってる。



なにせ3時間近くの頂上での宴会なので長丁場。
大鍋の提供者は足で登ることはなく
ケーブルカーでの登頂なので
あまり問題はない。
忘年会といえども歩いて登ることに意味があるというわが輩は
限界はわからないが
ひとつのザックで担ぎ上げるしかない。

多少遅れはとっても
おおよそ予定通りに頂上に到達した。

3つの料理にとっかるのだが
いつもそうだが必ず失策がある。
わが輩のバーナーはもしもの災害の場合にも
入手が容易な一般家庭用のカセットガスボンベを使ったもので
アウトドア仕様ではあるが
安全を優先しているのかボンベ取り付け部が頑丈な真鍮で作られているせいか
とにかくこれだけで重い。
にもかかわらず
標高が高いところを想定しないのか
ガスのでが一定ではない。
火加減が難しいのだ。
おそらくガスの気化に関わる温度や気圧が
制御できないのだろう。
重くて火加減が困難とくれば
山では不合格かもしれない。
できることなら
あの山用の軽くて火力が良いバーナーが欲しいものだが
とりあえず
ボンベを振ったり傾けたりでの料理で
微妙な調理はできない。

溶いた卵を入れ忘れたもやし炒め。
火力が強くて焦がしてしまった味噌なす。
せっかくたっぷり用意した干しエビを入れ忘れ
山の斜面で平でないのでいびつになったチヂミ。
と失策の連続だったが
山の上での料理はすべてを覆い隠して「おいしい」の連発。



まあなんとか事無く下山し
こんどは街での2次会。
あまり気が進まないのだが
わが輩の地元の街の居酒屋なので
参加しないわけにもいかなず
『充電』も「中二日」真っ只中で
しかも最近基礎体重を下げようかという状況なので
不安な体重を一旦帰って計ってからとした。

重いリュックを降ろすと
下着になっての体重計測では58.25kg。
朝出かける前の体重は57.75kg。
基礎体重が(着衣しての)いまのところ55kgなので
下山後の時点の体重増加は3.25kg。
まあ1kgくらいは余裕があると読んで倶楽部の皆が飲んでる席に戻り紛れ込んだ。

結果的には頂上より長丁場となり
今日の『充電』開始前で60.2kgと
なんと5.2kgオーバー。
それは体重計に乗る前からおおよそわかっていたのでスタッフに
「見ざる聞かざる言わざる」でお願いしますといったものだった。

多少の疲れはまだあるものの
メニューを最後まで決めかねていた時間帯から
無事病院まで呼吸困難で救急車で運ばれることもなく
一連のイベントがすんで「クリぼっち」は一休みといったところだ。

もう少し詳しい忘年山行についてはいずれ「めざせ『百日回峰』」で。




写真上3枚=御岳山長尾平での「男の料理」
写真下=火力の安定と重さに問題があるバーナー




2013-12-20

2年ぶりのパン焼き

きょうは一歩も出ずに部屋の中。
やることいっぱいだがそれだけでは
デスクにかじりついてしまうので
2年ぶりにパンを焼きながらにした。

2年も経つと忘れてる部分もあるが
メモったレシピを見ながら
無事完成。

生地作りははじめのころは板の上でこねていたが
体力が続かないので
安物のホームベーカリーで。
発酵以降は力は要らないけど
30分や1時間ごとに面倒を見なくてはならない。
デスクワークしながらだと
このくらいの運動がちょうどいい。

ほんとうは2年も経った小麦粉は廃棄処分だろうが
全量は難しいにしても
発酵できるかどうかわからないので
3分の1くらいなら妥協してもらおうと
新しく買ったものに混ぜたが
結果的にはまったく問題なかった。

ぼんやりいろいろレシピを見ていたら
いまのところ街で買うなかで
一番おいしいと思ってるのがある店の「ホテルブレッド」だが
ホテルブレッドはブランド名ではなく
一般名詞らしいことがわかった。
まだ深くは調べてはいないが
わが輩の食パンとの違いは
卵と水飴だ。


パンを焼くのはほぼ半日拘束されるので
なかなか時間を作るのがむずかしいが

ほんとに買ってくるようなホテルブレッドができるのだろうか?



連休終盤の23日の倶楽部の忘年山行の注意メールがきた。
なんと頂上近くの長尾平が目的地だが
おとといの降雪で10cmの積雪だそうだ。
まさかアイゼンか?
積雪のなかでの鍋の忘年会?


2013-12-19

きょうは不整脈を整体法でとめた これは快挙だ 嬉しいことだ


今日も透析4時間中の3時間目の半ばくらいから
脈が飛び始めた。
知人の整体の先生に不整脈の相談をしたことを
このブログで書いたことがあるが
その対処法の一つに
胸鎖乳突筋がこわばってることが多いので
解すことを勧められた。
まだ数回試しただけでほんとにやったという感覚ではないが
何回かそれで救われたこともあったが
効果がなかったこともあった。
方法もなかなか会得できない。
前回は風邪にとらわれまったく失念し
対処せず翻弄されたが
今日は早い時間からゆっくり対処した。

すると即座に解消した。
ちょっと信じられないが
今回はたしかな実感があった。



胸はドキドキはありますかと聞いてくれたので
それを看護師Fに話した。

10年前わが輩が入院し透析開始したときの係長で
導入したばかりの不安な心持ちを
そのキャラクターというのもあるが
この道が長いことを感じさせる説得力があり
片言のなかによってずいぶん気持ちを和らげることができた。
その後救急センターへ異動となっていたが
ふたたび透析センターに配属された。

救急部門への異動も想像だがあらゆる患者が来るので
それに対応できるスキルがなければならないと思うが
それだけのキャリアがあるともいえるのではないかと思う。そのとおり何を話したり質問したりしても
的確な説得力で伝えてくれるので嬉しい。
といってなんでも知っているという生き字引といったのではなく
実に人間的なのだ。
患者の気持ちがわかってもらえるという信頼感だ。

それでその看護師Fに
信頼する整体の先生に不整脈を相談したら
胸鎖乳突筋がこわばってることが多いので
それを和らげるといいかもしれないよ
といわれたので今日はそれをやってみたら
すっかりどっかにいってしまった
という話をしたら
即座に
「それは正しい!」と言った彼女独特の言い回しも好きだが
胸鎖乳突筋と不整脈の関連で思い当たることがあるらしかった。

「先生(病院の)にもこの胸鎖乳突筋を指で押して
不整脈を抑えることがある」
といってくれた。
(わが輩が教えていただいた方法は単に指で抑えるのではないけれど)

今はそんな時代ではないけれど
整体と現代医学とはなかなか交わることが少ないと思い込んでいる面があるので
何の反応もないかと思ったら
正しいの評価だった。
「胸鎖乳突筋にはそういう神経が走ってる、、」

この情報は整体がいいとか現代医学がいいとかでなく
しかも現実に効果があったのだからかなり真実味がある。

「よかったですね。不整脈抑える方法が見つかって」
とはFだがほんとにそうだ。
もちろんけっしてオールマイティではないだろうが
ひとつすがるものとはなりそうだ。





2013-12-17

あわやショック状態  あの「おしゃべりな技師Y」が神々しくさえ見えた

数日前、『充電』終了の返血に技師Yがやってきた。
言い回しは忘れたが「おしゃべりなYがきました」というようなことを言う。
どうも看護師師長がこのブログを読んでるというくだりから
読んではいても話題にするようなシロモノではなかったのか
あまりそういう話をすることはなかったのに
スタッフにもよりブログを読んでいただけるようになったのか
はたまた
このクレーマーおじさんのブログとして
話題になっているのか
よくわからないがハナから話題を提供してきた。

たしかに
「新しくセンターに入ってきた若い技師Yは
しゃべるはしゃべる。」
と書いたっけ。

もちろんこのブログは陰で特定のスタッフなりを攻撃するのが目的ではなく
患者はこんなことを考えているんだよなと
気ままに書いているつもりで
たまにきつい言い方もあるかもしれないが
すべて本人なりスタッフに読まれては困ることはないつもりで
またそういう言い回しに勤めているつもりだ。

ただ師長まで読んでいただいているとなると
理由はわからないがなぜだかまったく同じとはいえない。
師長にも書きにくくなったと言ったが
じっさいこのところ書くスタンスが定まらず
ずいぶんご無沙汰した。

それをその技師Yに話したら
それでも書いてくださいよといわれ
すこしづつ書くことにした。



その技師Yに今日は救われた。
命を救われたとは言い過ぎだろうけど
気持ちはほぼそれだった。
いや命を失う可能性が今日の状況でないとはいえない。
死なんてものは隣り合わせだと思うから。

4時間の『充電』でいつもは3時間目が終わる頃
期外収縮=不整脈を発症するのがいつもなのが
今日はまだ半分まで来たときに
期外収縮が起こった。
この数日熱はないが喉が痛く痛いのがおさまったら
咳が出たりとか体調が良くないのが影響しているのか
看護師に言うと
心電図のモニターつけますかといわれ
『充電』半ばなのでつけてもらい
はっきり期外収縮を確認。

期外収縮を確認したところで対処する術はワソランという
対応薬を飲むくらいだが
このワソラン
血圧を下げる作用もあるので
終盤下がる傾向のところにさらに下げるというのも
判断に難しいところでとりあえず様子を見ることになった。

期外収縮が心房細動へと発展していくと
呼吸困難になるがまだそこまでではなかった。

しかし胸を押しつけられるような苦しさがいつもと違うので
それを看護師に訴えると
透析の除水を一時止めようかといわれ
血圧を計りながら様子見だった。

不整脈の場合
ふつうの自動血圧計はセンサーが働かないことがある。
いまや自動血圧計が一般なのだが
10年まえには看護師が黒いゴム球をパフパフと加圧していた手動であれば
計測できるのだろうが
あるいはあの折りたたみの水銀柱の血圧計。
そういえば
昔子どもの頃家のタンスにあったような気がする。
わが輩が産まれる前は母親は助産婦。

自動血圧計は2回3回と再加圧してやっと数値がでるのだ。
この2回3回いやひょっとしたらそれ以上の加圧したときの数値は
正確ではないのではないかと思うのだ。

こういう時
気が利く看護師は触診で脈を確かめながら
血圧計をのぞき込む。
血圧計のセンサーが認識できないのを
ヒトは認識するのだ。

便利さを追求するあまりの落とし穴はあるのだ。

さきほど「気が利く看護師」と書いたが
この血圧が生死を分けたとしたら
気が利く看護師と気が利かない看護師の采配次第では困る。

話はここまでではない。
期外収縮を自覚してから30分くらいしてどんどん苦しくなってくる。
期外収縮の胸の苦しさとは違うような気もしていた。
3回4回の加圧での血圧計測では血圧が下がり傾向にはあったものの
それほどではなかった。

しかしあまりに苦しいので
血中酸素濃度を計ってほしいとお願いをした。
が、99%というから問題はなかった。
なぜこんなに苦しいのか

これまで10年の『充電』で3,4回
急激な血圧降下で意識が一時無くなるショック状態は経験ある。
しかし、だいたいがだんだん意識が薄れていくという進行であるが
今回のように苦しいのは初めてのような気がする。

10年前透析導入のまえにぎりぎりまでエスケープして
肺にいっぱい水が溜まって呼吸ができなく
病院まで救急車で運ばれる間の12分が
命の分かれ目だったときと同じくらいの苦しさだった。

ベッドの上で体の向きを変えようが
脚を上げようが(血圧降下時の対処のひとつ)
どうにもできないとき
血圧を計ってもらうために押したナースコールできてくれたのが技師Y。

やはり3回4回と血圧計は加圧するが今回はそれでも計れない。
もともと自動血圧計は不整脈の時
正しい数値を示さないというのは経験済みなので
「もういいよ」といったら
「触診で計らせてください」と腕の脈を探す。

すでに血圧は80だった。

もともと平静の血圧が160〜170なので
半分である。
しかもその7〜8分前に再々加圧での計測が143だった。
この数値がすでに怪しい。
いくらなんでも140から80までの急降下はあり得ないのだ。

そのまま今日は透析を中止し返血。
下がった血圧は終了過程の返血でだいたいが回復するので
気持ちではこうやって死ぬのかという思いだったので
ほんとうに「生き返った」ようだった。

技師Yの触診が機転なのか看護マニュアルなのかはわからないが
あのときYが触診をしてくれなかったら
ショック状態は必至だった。
不整脈がどう発展し血圧低下と重なり命を失うことだって無いとはいえない。
それを簡単な触診で見過ごすことなく
状況を把握してくれたのだ。
あの「おしゃべりな技師Y」が神々しくさえ見えたものだ。
感謝です。

それにしても
この自動血圧計の再々加圧に際しては
ましてやこちらは混乱しパニック状態なので
触診計測を臨機応変でお願いしたいとは思う。






2013-12-16

今年の

師走ともなると「今年の○○○」というのが恒例となる。

わが輩の今年のトピックスは?と考えようも
とくになにもない。
強いて言えば「富士登山」かもしれない。
世界遺産だからといって何も富士山がどうもなるものではないし
もともと富士山を目標にしたこともない。
山歩きの仲間からも富士登山の魅力など
一度も聞いたことがないほど評判も悪い。

ただ世界遺産に認定され
話題になると一度は登っておこうとなる。

きょうやっと前回の山行ブログをアップしたが
トピックスと仰々しくいうことはないが
山歩きを始めて2年で55余座の山を登ってきた。
今年は来週の忘年山行を含めて31座だった。
そのなかでも前回の三頭山(みとうさん)は山歩きでは最高の山だった。
体力が勝負だけの不毛の3000m級より
この草木がゆたかな1500mくらいの低山の方が
はるかに魅力がある。

なので
今年の記憶に残る山は三頭山
ということになる。



その山行ブログのタイトルとした「百日回峰」はもともとは
比叡山の峰々を千日にわたって駆け巡る荒修行「千日回峰」を想い出したからだ。
天台宗の住職酒井雄哉さんはその千日回峰を2度も成し遂げたが
わが輩が見た映像も酒井さんの1度目の巡拝だった。
いわばトレイルランだが
山歩きも知らなかったころで
夜中もわらじで比叡山を走る姿は
とても人間業には思えなかった。

千日回峰の修行の前に百日回峰の行があることを知り
千日はとてもじゃないができまいと考え
百日回峰をタイトルにしたのだった。
それ以降も山を歩くと
あの酒井さんの姿をいつも想い出してきた。


そうやって大きな事故もなく
忘年山行を含めると56日で折り返しすることはできる。
命が続けば文字通り100日をめざすだけである。

その酒井雄哉さんがことし9月に87歳で亡くなった。
ご冥福をお祈りします。





写真=三頭山のブナの木





2013-12-15

最高の醍醐味のブナ林を歩いたあとは「しごき」!?

先週の日曜の倶楽部山行以来
ほとんど思考停止状態。
なにか悩み事があったとか
いそがしかったとかの事情があったわけではない。

もちろん
年末もあって多少やることは多いものの
たいした量ではない。
なのに集中力がない。



その倶楽部山行は三頭山(みとうさん)という標高1531mで
高低差はたしか700m前後で
それほどきつい山ではない。
登りは鶴峠から割とダラダラ登っていくので楽だった。
このルートに限らず三頭山につながる尾根は
すばらしいブナ林の連続だ。

話は少し飛ぶが
こんな小さな日本がすぐれた文化を生み出したのは
四季という季節の移り変わりがはっきりしてることもさりながら
平地が豊富な常緑広葉樹林が広がっている温帯だからという。

この常緑広葉樹林より標高が高い地域では
落葉広葉樹林が広がる。
この代表がブナ林といわれる。
低山を巡っている山歩きでは
このブナ林が心を何故か和ませる。

冬のブナ林はもちろんほとんどの葉は地面に落ちているが
それだけ樹の幹と枝があらわになる。
小春日和の太陽の光を浴びて
神々しく輝いているようにも見えた。

山行ブログにも同じようなことを書くだろうが
とにかく
このはじめて2年の山歩きで
ベストワンだ。


さてブナ林の尾根歩きを楽しみ
山頂ではいつもとかわらずの短い時間の宴会。
わが輩の今回の山頂での料理は「ニラチジミ」。
このメニューは山行でははじめてで
わが街の居酒屋でよく食べたのを(いまはママが亡くなって閉店)
想い出しながら
作ってみたが意外と好評だったので
次回山行が山頂での忘年会なので
そのメニューにもしようというところ。

宴会が半ばというのに
だれかのルート変更の提案が採用され
急遽下山開始となった。
さらに尾根歩きを満喫したいというルート変更だったが
冬の落日が早いというのもあって
時間がだんだん前倒しとなり
下山後半はあたかもトレイルランのごとし
駆け下りる体だった。

この「しごき」はわが輩の弱輩者の脚にはほぼ限界だった。
それでも山歩きを始めた2年前は
下山後3日間は『充電』での通院の際の駅の階段もバスのステップも
容易ではなかったが
そういうこともなく鍛えられた脚を実感したものだ。


とはいったものの
疲労感は残り翌日新宿へ出て拾ったのか
喉の痛みを感じ
先週末は酒の飲み過ぎもあってか
声が出なくなってしまった。
インフルエンザなのかなんなのかわからないが
やっと今朝になって
やや和らいだので起動開始できそうかも。



2013-12-07

ストライカーは91歳


91歳のストライカーを
朝のテレビで報じていた。

サッカーをはじめて80年というから
10歳からはじめたということになるが
その走る姿、速度はおそらくわが輩63歳より
はるかに上をいってる。
素晴らしいと思う。

筋肉は年齢を重ねても
鍛えられると聞く。
だがこういう言い回しだと落とし穴がある。

今さらもう鍛えなくてもいいよ。
と同じ透析センターで言う患者がいる。
前にもこのブログで触れたが
どんどん歩けなくなっている。
すり足に近くなり歩幅も
我々の半分以下になってる。

最近はそれを見かねたのか
自宅の隣家のご主人が車で送り迎えをしてくれている。

さらに歩かなくなる。
筋肉は使わなければ落ち
やせ細っていくばかりだ。

カラダが活性化しなければ
食が細くなる。
痩せるのは必至。

筋肉が落ちれば血流量も下がり
体重も落ちれば
血圧のコントロールも難しくなる。



スタッフは痩せていってるのを
食べるようにと指導してるけど
そして栄養剤も処方しているけど
根本的な対処は
本人が筋肉量を下げないことが
必要だと思いあたることだろう。


先日その患者から
「80歳90歳でも富士山登る人がいるんだね」
と思わぬことを言うので
こことばかり
高尾山をケーブルカーを利用してでも
登るといいですよ
とすすめたがとてもその気はない。

ヒトの生命は永遠ではないので
どこでピリオドを打とうが
その人次第ではあるけれど
見る間に寿命を短くしてるのをみると
勿体無いと思うばかりなのだ。



そんなつもりのわが輩の山歩き。
この2週間は空白で
もうほとんど運動不足が積み重なってるので
前回水曜日は隣駅まで
今日はふたつ目の駅までの
ウォーキング通院。

久しぶりのウォーク通院でしかも
あまり通ったことのないルートで
冬の景色もまた新鮮だ。



明日は鶴峠から三頭山。
さて山頂料理は何にするかな。





















写真=きょうのウォーク通院で。










2013-12-05

看護師長から声をかけられ・・・

今週二回目の『充電』は敗北。
毎回微妙に微調整しているのだが
今日も期外収縮が「勃発」

微調整というのは先週から除水量は3,8キロ以内にしようと決めたが
夏を過ぎ冬に入って
水分摂取の調整がうまくいかない。
前回の『充電』でも1キロ残しとなって
真夏ならば簡単に清算でき週半ばの今日は残しゼロにできたが
今日のところの体重増加は4.8キロ。
とても今日だけの『充電』では無理な話。
いやできなくはないが
期外収縮だろうが心房細動だろうが覚悟すれば問題ないのだが。

そんなんで除水3.8キロ以下をと決めたのに早くも掟破りで今日は4キロにした。
体重増加4.8キロからしてみれば
3.8キロだろうが4キロだろうがあまり変わりがないように思えるが
このコップ1杯が左右しているのだ。
いやこの200gの結果かどうかはわからないが。

1週間ぶりにまた期外収縮がやってきた。
もちろん週はじめの残しもいっぱいあるときの除水4キロと
基礎体重に近づいた週末の除水4キロとは
違うのはわかってはいるが
今日のところでも800gの残しがあっての4キロでの期外収縮だ。

ちょっとへこむ。
整体的な胸鎖乳頭筋への対応もしたが及ばなかった。
いやこの手当が無駄だったという結論ではない。
この整体の手当はいうなれば怪我をしたときに消毒をするようなものかもしれない。
つまり根本的な発信源をどうのこうのするものではないからだ。
ただその整体的対処で回復は早かった。
いままではほとんどが帰宅後一寝入りしなくては回復できなかったのが
寝ることもなく回復できたことは
整体的な対処の結果だと思っている。

根本的な原因は
それはなんといっても4時間の『充電』で4キロなりの体のなかの水分を取り出すことへの
本来的なカラダの反応ではある。

こうなると
端的に言うと焼酎を控えるかそれとも不整脈を「覚悟して」飲むかということになる。
焼酎をやめるか、不整脈か。
へこむな〜

もうひとつ期外収縮でははじめての心電図の波形をみた。
看護師によるといわゆる「動悸」というのも期外収縮だという。
つまり「恋をして」でも「緊張して」でも
心臓がドキドキするがこれも期外収縮だというのだが
今日の波形はそれだった。
いつも期外収縮はまったく規則性がないが
今日のはまったく規則正しい期外収縮だ。
これをどう考えるかはこれからだが
これは記憶しておきたい。
脈拍は心電図では60台あったが
血圧計では30くらいとしか測れないことも。




話は変わるが
とにかく驚いた。
帰り際あまり話すことのない透析センターの看護師が話しかけてきた。
ブログ見せていただいたというのだが
ああ山行ブログかと思っていたら
どうやらそうではなくこの『充電』ブログで
しかもおとといのブログを見たというのでこれはびっくり。
もちろん話をしている看護師や技師には話しているし
読まれて困ることはないものだが。
つまり先回のブログでは
係長について愚痴ったのだが
それの話をお聞きしたいということだった。
来週にでもということなのでそれはそれでいいのだが
まったく想像してない想定だったので
これは驚くしかない。

もちろんfacebookにもTwitterにも告知してるので
いろいろなアクセスをいただき
単なる透析患者の日々のつぶやきにすぎない
稚拙なブログにお付き合いいただき恐縮するばかりですが
多少襟を正す必要があるのかもと思うのだ。
とはいっても
あくまでもひとりごとに近いブログなので
失礼なことをいうかもしれないのでそれはご容赦を。

以前、穿刺を失敗した看護師の話を「穿刺はロシアンルーレット」みたいに
書いたのをいまだに当の看護師はあの時は落ち込んだと言ってる。
それで自嘲的になのか周りの知り合いにブログを見せて
「これ私」みたいな状況だったようだ。
当時はブログアクセス数が急増した。

穿刺の失敗などはもちろん無ければ無いに越したことはないが
それが致命的なことでもないかぎり
問題ではない。
穿刺する方は前にも書いたが相当な緊張感にあることがわかる。
ブログネタで書いたようなことが
じつは大きな影響があることもあるので
その時はごめんなさいしかない。
愚痴でありつぶやきであり単なるメモ的な記録であるとして御許されませ。



*写真=透析3時間目の期外収縮の心電図。規則正しい期外収縮ってあるの!?