写真がデジタル化して久しいが
便利になった部分も大きいが
新しい課題も増えた。
そのひとつ
オリジナルの写真自身が
デジタルという仮想空間にしか存在しないことだ。
写真というのに
手のひらに乗せられる実感のある写真という実体はないのである。
なので
プリントしたり印刷してはじめて実体のあるものとなる。
そうなるとプリントはいい加減にはできない。
フィルム写真の場合は
多少あとで補正ができるとしても
撮影時がすべてといっていいほどだ。
なので撮影の条件に多くの労力が費やされた。
デジタル化された写真では
プリントと印刷にその労力を
書ける必要がある。
にもかかわらず
けっこう曖昧にしたまま過ごしてきた。
めざせ「百日回峰」の写真は
もっぱらブログというこれも
実体のないシロモノで
曖昧な部分が多い。
先々月からはじめた写真のダイレクトメールから
プリントを極める必要を感じはじめてきた。
もちろんモニターに忠実なプリンターでの色再現を何度かめざしたことはあった。
しかし、もともと家電にしてもパソコンにしても
マニュアルを読む忍耐力がない。
これまではそれですんできたが
プリンターのより忠実な色再現には
プリンターと写真ソフトの両方のマニュアルを「解読」しなければならない。
なので今まで途中リタイアして
いっこうに確信できたプリントが
出来上がった試しがない。
そんな中友人に送ったダイレクト写真メールにクレームがついて
そんな話をしたら
自分が使ってないにもかかわらず
わが輩のプリンターとソフトを聞いてきて
プリンターメーカーにも問い合わせながら
何通かのメールで
設定方法を詳しく送ってくれた。
そして、感動的なプリントが生まれた。
この感動は最近にないもので
見違えるようなでき具合に
ちょっと驚きすら感じているのである。
この友人とは20歳頃知り合ったので
途中断絶があったものの
40数年になる。
今年の富士山への挑戦でも
登る前からはもとより
3400mでリタイアするまで
携帯のショートメールで
その豊富な経験からいろいろな指示をしてもらった。
わが輩はどちらかというと
短絡的感覚的であるが
東京理科大出身の正当論理派。
これまでも
道が見えなかったり
寄り道や無駄な道を歩こうとするわが輩はずいぶん助けられた。
この年末年始は
このプリンターの成果をもとに
プリント三昧と決め込んだ。
蛍光灯が嫌いなわが輩
部屋もデスクも不経済で夏は熱い白熱灯であるが
出来上がったプリントを正確に見るためには
日中の太陽光でもいいが
蛍光灯の「色評価用」が必要となる。
今日の充電後
さっそく家電店を覗きゲットした。
さてどんな芸術写真が生まれるか!!
友人Sに感謝です。