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2016-10-29

抗凝固剤コアヒビターと血液検査CRPについて

NHKテレビで100歳に及ぶ長寿の人の研究で
長寿の人の血液検査で
CRPが非常に低いことを
NHKスペシャルの予告の形で報じていた。

ん?CRPってどこかで聞いた。
そういえば
この夏の血液抗凝固剤のコアヒビターで
呼吸困難と高熱で
救急外来に行った時に
異常に高い数値だったのがCRPだった。
CRPー4.46(基準値0.3以下)

CRPはカラダの「炎症度」で
長寿の人はこれが低いということなのだ。

救急外来では
このCRPが高いというので
「肺炎」を疑っていたが
シロウトにも肺炎であれば
白血球が高いはずなのに
正常値なので肺炎の疑いはあまりないと判断したのだ。

改めてネット上で情報を探していたら
ちゃんと報告されているではないか。
2008年とちょっと古いが
明らかな副作用の報告だ。



以下引用ーーーーー
メシル酸ナファモスタット (nafamostat mesilate : NM) は出血傾向を有する患者や術後などの血液透析の際に, ヘパリンに代わる抗凝固薬として使用されている. 比較的安全性の高い薬剤であるが, 近年NMによる重篤なアレルギーも報告されている. われわれは, NMを抗凝固薬として用いた血液透析の際に異なった症状のアレルギー反応を示した2症例を報告する. 症例1は54歳女性. ループス腎炎による末期腎不全のため血液透析に導入され, 透析歴は24年であった. 変形性頸椎症の手術前の透析でNMを使用した後に38度台の発熱がみられた. 症例2は64歳女性. 腎硬化症による末期腎不全のため血液透析に導入され, 透析歴は9年であった. 増殖性網膜症に対する硝子体手術後の透析でNMを使用した際にアナフィラキシーショックを発症した. 両者とも過去にNMの投与歴があったが, その際に明らかな異常はみられていなかった. これらの2例と過去に報告された35例を合わせて, 体外循環に関連するNMアレルギーの特徴を検討した. 透析導入の原疾患や透析歴, ダイアライザーなどに明らかな特徴はなかったが, 記載されている限り全症例で過去にNM投与歴があった. さらに, アレルギー症状別に特徴を検討したところ, ショック群では好酸球増多が少ないがリンパ球幼若化試験がほとんどの症例で陽性であり, 発熱群では透析歴が有意に長く, CRPの陽性率が高かった. さまざまな透析の状況で, NMの使用機会は増えているが, 現時点ではアレルギー発症の予測は困難であり, NM使用の際には常に注意が必要である.

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引用元
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/40/11/40_11_913/_pdf
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この文章の後半に「CRPの陽性率が高かった.」とある。
そのCRPの数値が高くなる原因は
10年前には(2008年)明かではないのか
記載がないが
いまでは解明されているのだろうか?
コアヒビターは製薬会社の名称で
メシル酸ナファモスタット (nafamostat mesilate : NM)が正しい。

もちろんこういう事例が
そのまま我が輩に当てはまるかどうかは
検証しなくてはならず
それはシロウトの我々にはできる範囲を越えている。

ただ担当主治医はこういう可能性を知っていたのか
勉強不足で知らないのかわからないが
コアヒビターの副作用を主張し続けた
我が輩の体感的な主張は
どこかに行ってしまい
心臓の疾患と診断され
「大動脈弁狭窄」を宣告された。
その根拠を我が輩なりに検証しているうちに
もっとも重要なデータを根拠にしているのではないことを
突き止め
そのデータを検討させたところ
あっさりその「大手術」の必要性を取り下げた。
くりかえしになるが
一体手術の危険性を承諾する確認書に
サインするように言われたのは何だったのだろうか。
こちらが異議を唱えていなかったら
その「大動脈弁置換手術」は行なわれ
その手術での後遺症や副作用に
悩まされる日々を迎えていたと思うと
大きな疑問を感じざるを得ず
気持ちが収まらないのである。

医療的な過誤の可能性はどこにでもいつでもあるのだ。