ページ

2019-02-26

凶悪犯でなくとも 心の病は殺人をも出来てしまう

透析センターに最近、札幌から転居してきたK氏。
最近と言っても昨年半ばくらいだけど
更衣室がいつも同じ時間になり
一方的にいろいろな話をしてきた。
そのうちカラダの話から
山歩きの話もするようになり
小生の山歩きのブログも知るところとなった。
http://hyakunichikaiho.blog.jp

その頃はとにかくベタ褒めで
ああいう写真を撮るカメラマンになりたかったとまで。
改めてところで職業は何ですかと尋ねられて
ま ご想像にお任せします
と答えを濁した。
それでも普通に毎回更衣室でご一緒になって
一方的な愚痴のようにいろいろな話をするのにつきあってきた。

昨年の2018年10月30日で
我が透析が15年になって
スタッフに感謝カードを渡した。
同室のおなじみの患者さんにもわたしてもよかったのだけれど
患者さんにまでは
と考えて看護師と技師にお渡しした。



たまたま一人の看護師が
そのカードを持ったまま
そのK氏のベッドに行って
それは何?
ということになったようで
「カメラマン」という素性を
言葉にしたようだった。
もちろんそのK氏にも
すぐ感謝カードをお渡しした。

そして
その日の透析を終え
いつものように更衣室がいっしょになって
「おつかれさま!」と声をかけた。
今までもそんな場面は多くあるのに
K氏は無言。

今日は透析で少し辛いのかな
と想像もしたが帰り際
外にいた患者さんには
丁寧に「おつかれさまでした!」

無言が小生に向けられたものであると確信した。

そのことがあってから
たとえ更衣室だろうが室外だろうが
挨拶すらしなくなった。

気味が悪い。
まるで身に覚えもない「恨み」「嫉み」で
恨まれていると実感。
それから同室にならないように
時間シフトをしての入室を心がけている。
それでも忘れ物をとりに更衣室に
とつぜん入ってくることがあっても
無言。

確かな理由はわからないが
あの日を境に
何かを思ってることはたしか。

この世には恨み辛みの殺人事件がある。
われわれHそんなことで人を殺すのか
と思うが
凶悪犯でなくとも
心の病は殺人をも出来てしまうと思うと
挨拶もできないK氏を「心の病」と
楽観視できない。
狭いどん詰まりの更衣室で
刺されることだってないとはいえない。
気味が悪いし怖い。

もちろん看護師やスタッフにはすべて報告しているが
時間シフトしか対処の仕様がない。
看護師やスタッフでは共有されていて
話を聞いてくれていることが
せめてもの救いなのである。

今日も時間調整で院内にあるタリーズで
ホットドッグとコーヒー。