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2013-01-12

カツオ節削り器を若い看護師が

カツオ節削り器というのは
むかしはどの家庭にもあった。

もともとカツオ削り節というのは
パックに入ってるのが普通だと
思ってる人も多いかもしれない。

でもテレビのコマーシャルの影響は大きい。
小学校4年になる孫殿が
あのCMのにんべんの日本橋本店に行きたいと言い出したそうだ。
そして
あのカツオ節削り器が欲しいと言いだした。

じつは私はテレビのCMを見ていないので
想像だが
たしかにカツオ節はおいしく
それにトリコになったようだが
それなら
パックのでいいわけだが
カツオ節削り器がほしいというのは
あのカツオの固まりが
きれいな薄皮のように変身することに
感動したことと勝手に想像した。

いや私の子どもの頃の
感動がそうだったからというしかないが
「○○ちゃん!削り節けずって!」
と母親の夕げの支度のおてつだいで
力も要るし
なかなかうまく削れないことが多く
いやなお手伝いの部類だった。

だがいまでは
あの削る力の入れ具合や
カツオ節の堅さ、刃の切れ具合、刃の出し方の調整など
全部が新鮮な記憶として残っている。

好きこそものの上手なれで
そういうカツオ節が好きだという孫殿に
カツオ節削り器をプレゼントすることにした。

安易な出来合いの時代に
自分で削るなどとは
すばらしいことではないか!

削り器をいろいろ調べて
いまではけっこう大枚を
はたかなければならないことがわかった。
それでも
家庭用金物生産では
有数の燕市の店で買った。
私も孫殿に見習って
追加購入した。

孫殿の日課は
毎日忙しい朝というのに
カツオ節を削り
それをそのまま食べ
残りをみそ汁にというプロセスのようだ。
毎朝学校行く前に
一生懸命カツオ節を削ってる姿を想像すると
ほほえましい。

そのことを孫がつくるブログに載せていたので
『充電』の病院の看護師Kにも
話したことがあった。

それでかどうかわからないが
とつぜん看護師Kが
カツオ節削り器を買おうとしてることを
話してくれた。

そういえば
正月の雑煮は我が家では
山のようなカツオ節をかけるのだ。
雑煮といえば
カツオ節が欠かせないのだ。
なので
我が家でもずいぶん勘をとりもどして削ったカツオ節が
活躍した。

パックで封印されているとはいえ
削り立ての削り節のおいしさ、風味は絶大。
食材のおいしさを引き出すことは
食事制限で少量しか食べられない
われわれ『充電』患者の極意だと思うのだが。