京都大学の山中教授が人間の体細胞から万能細胞をつくるという画期的な発表をしてから3年。
奈良県立医大のチームがips細胞で腸管をつくることに成功したと、数日前夕刊に載った。
もちろん、まだマウスでのことだけど。
人間の皮膚などの細胞に遺伝子を入れてつくるips細胞だというけれど
素人にはその仕組みほとんどわからない。
でもなんとなく、修復でもなく拒絶反応のある他の人からの移植でもなく
本人の細胞からつくり出すので
免疫抑制の必要がないということはわかる。
数年先、いや数十年先にはかならず、
人間の臓器、そして複雑な構造といわれる腎臓の再生の日は来る
という期待は我々のような『充電』するものには大きい。
山中教授は、ipsの発表後、その成果をひとりじめするのでなく
ほかの病院の医師との連携を重要視、
チームで研究をされていると聞いたことがあった。
今回の奈良県立医大のチームもそうだったような。
もともと、
山中教授は整形外科医で大阪の病院の研修医で
手足を治せないジレンマから細胞再生を考えるようになったというから
ほんとうに心強い。
山中教授のチームにエールを送りたいと思うのです。
「ips細胞で人間の腎臓がつくりだされた」
というニュースを生きているうちに聞きたいものです。