10年規模で最強台風襲来で大きな爪痕を残した。
伊豆大島には公私で2回ほど行ったが
尊敬する知人が自分の子どものたしかぜんそくの転地療法で
ずいぶん前に移住したことを聞いていた。
この台風で大島の中心地で亡くなった方もいれば
行方不明が数十人いるというので心配だ。
台風のあとはなぜか体調がいい。
大きな低気圧が近づくわけだから
傾向としてあまり体調がいいとはいえないが
遠ざかるにつれ気分も爽快になる。
そればかりではないが
材料も必要なものもきのうまででそろえたので
昨夜からはじめた「手作り豆腐」に挑んだ。
口に入るものはそのなりたちからいうと
食べるときは一瞬だが
食材の生産も長い時間が経っている。
豆腐にしても
スーパーで買えば次の瞬間に食できるわけだが
作るとなると一晩かかる。
前夜から材料になる大豆を水につけ
12時間(夏)から24時間(冬)で
大豆に水を含ませる。
これを砕くのだが
ミキサーであれば2分か3分の作業。
わが輩、あのミキサーの刃を掃除するのが苦手で使わない。
すり鉢でとネットでのアドバイスがあったので
そのつもりではじめたのだが
これが難儀だ。
ミキサーでは2分とあるのが1時間くらいかかっても
ムラがありつぶれてない大豆がゴロゴロ。
ここはいい加減に手を抜いたら
豆腐ができあがったあとにはヤマのようなおからができた。
子どもの頃の豆腐はおいしかった。
いつのまにかパックされ
にがりを使う豆腐などほとんどなく
あっても昔からの海水からとりだしたにがりはほとんどない。
にがりといっても塩化マグネシウムと塩化ナトリウムの一定の比率であれば
認められるという
なんだか知らないへんな基準があって
ほとんどが化学的に人為的に作られる。
本来のにがりは
「粗製海水塩化マグネシウム」と明記してあるという。
海水からのにがりは
塩化マグネシウム:塩化ナトリウム=8:1
なのだそうだ。
これを手に入れるだけでも難しい。
幸い街の豆腐屋にあったにがりにはこの銘があった。
あとはレシピ通りだが豆腐作りの
このにがりについてはけっこううるさいことが書いてあって
1ミリリットル2ミリリットルの単位の量と
温度が75℃だとかを
守らないと凝固しないそうだ。
それらもなんとかクリアし
出来上がったザル豆腐は想定してたよりおいしかった。
木綿豆腐を作るための木型がまだないのでザルになったが
このおぼろ豆腐と木綿豆腐のあいだとまろやかさもよかった。
このさきどうするかと聞かれればまだ未知だが
木型は目星をつけているので
少なくもすり鉢だけの砕く過程は避けるため
刃を気にしなくていいミキサーを探さなければならない。
さてこの山のようなおからをどうしたものか。
もともとおからがあまり好きではないが
しかも大豆のつぶつぶがまだまだ残っているのだが。
どこかでおいしいおから料理をごちそうになった記憶はあるが思い出せない。