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2013-10-11

蕎麦屋の店主が蕎麦アレルギーって

秋というのに記録がないという真夏日で
『充電』をするものにとっては嬉しい夏日。
カラダの水分も汗で出るという他力本願でやってきた夏は
「多少飲んでもいい」という習慣が抜け切らなく
秋口は水分をとりすぎる。
わが輩の場合は水分はすなわちビールか焼酎なのだが。

季節の変わり目で水分摂取の転換をしなければならないのに
これほど暑いとまたビールが呑めるというもので
今日は酒の宅配で急遽焼酎を取り寄せ
酔っぱらうという状況。

酔いながらブログを書いてもいるので
誤報はお許しを。


わが輩は「蕎麦アレルギー」なのだが
それはどうやら想い起こせば子どもの頃から。
たしかなことはわからない。

子どもの頃は蕎麦はあまり食卓に出てこなかったし
家がそれほど豊かでなく食堂や蕎麦屋に行く機会も
なかったように思う。

ただ小学校に上がる頃に
お寺の縁日で饅頭を食べて
はき出した記憶はある。

蕎麦に思い当たる記憶としては
もっとも古い記憶で
それ以降もそういう状況は無いと考えていた。

しかし
しばしば起こっていた喘息があった。
寝ると起こる喘息。
カラダを起こすとラクになり
外に出ると回復していた。

20歳くらいになってある時饅頭を出されて
口に入れた途端
口の中がイガイガになって吐き気がし
しばらくすると下痢をした。

20歳にもなると感覚的な判断力が増したのか
饅頭が原因だとわかる。

何の饅頭かと聞くと
「蕎麦饅頭」という。

ここではじめて
子どもの頃に拒否反応があったお寺の縁日で食べた饅頭が
「蕎麦饅頭」だと想像できつながった。

20歳とは遅すぎるのかもしれない。

そうするといろいろな記憶の断片がそのように説明できる。
中学の修学旅行では
例のごとく枕投げがあった。
いまでは蕎麦枕はなかなかないかもしれないが
50年も前は蕎麦しかない。

枕投げは
まるで蕎麦を部屋中まき散らしているようなもの。
もちろん
わが輩はヒューヒューと喘息で一睡もできず
それからは「旅」というものが喘息を生み出すという錯覚も埋め込まれて
これから大人になって外泊ができるのだろうかと
疑いを持つようになった。

時間は飛ぶが
大人になって仕事に忙しく駅蕎麦屋で
うどんを食べたり焼きそばを食べたりする。
焼きそばは蕎麦ではなく小麦粉だ。
にもかかわらず
食べるとかならず手や足に発疹がさっとできることを体験する。

このころから蕎麦アレルギーを確信するようになった。
遅すぎるのは確かだが。

地方の民宿に泊まると
息苦しくなる。
古い民宿はそのころになっても(いまでもかも)
蕎麦枕でとくに枕投げをしなくても
部屋に蕎麦が粒子のように蔓延していれば同じなのだ。

だから地方に行ったら
ホテルに泊まりたい。
どんな田舎で旅館や民宿が風情としてぴったりでも
ホテルに泊まりたいと思ってきた。

旅館・民宿の蕎麦枕の確率は高いからだ。
かといってホテルが安全かといえば
安ホテルは蕎麦枕だ。

どちらにしても
蕎麦枕らしいときはとにかくまき散らさないように
そっと布団の下に入れて高さの恩恵だけ受け入れて
なるべく蕎麦枕と同じ空気を吸わないようにするのだ。

このブログにまえにも書いたかもしれないが
オーストラリアに仕事で行ったとき
英語がたどたどしいのでかろうじてわかった
「pancake」をレストランで注文して
一口食べてしまったら
即刻吐いて下痢もひどかった。
どうしてかと冷静になって
メニューをみたら
「by Buckweat」とつながっていた。

辞書を開いて「Buckweat」が「蕎麦」であることを知る。
いわば「蕎麦のパンケーキ」なのだ。

オーストラリアはちょうど日本と季節が反対で
日本で蕎麦が穫れないときに栽培した蕎麦が
日本にどんどん輸出されてると
あとで聞くことになる。

それからは粉ものを食べるときは注意をすることにした。

実家にはいまだに蕎麦枕がある。
安易に酔って寝ることは御法度ではある。

最近まで胡椒には見た目に量が多いように見えるための増量剤に
蕎麦が使われていて
多量の胡椒を使う中華料理も要注意だった。
最近では焼きそばやうどんのパッケージには
「同じラインで蕎麦を作っている」などの標示があるので
目安とはなる。


きのうのツイートで蕎麦好きが蕎麦屋を探しているうちに
ある蕎麦屋の店主が蕎麦アレルギーになって
天ぷら屋に様変わりしていたという。

蕎麦アレルギーはたとえば祖父や祖母が食べ過ぎて
隔世遺伝でわが輩に襲いかかったなどと勝手に理解していて
後天的な蕎麦アレルギーは聞いたことがなかったので驚いた。

アレルギーは正確には解明されていなくて
花粉アレルギーにしても
ある日突然というように後天的に(といいきれないが)
症状が現れることがあるのだから
あっても不思議はないが
その蕎麦屋の店主は過剰摂取したのだろうか?

ちょっと一度あってみたい気にもなった。
関西というからなかなかむずかしいかも。


「わが輩 蕎麦と女のそばのアレルギー」と言ってます。


*写真=フォロアーのツイート。