「透析」にとまどい「充電」と呼ぶことに。 鉄腕アトムがエネルギーをケーブルで注入するイメージに置き換えた。 二度目のシャント手術をし大動脈弁狭窄を宣告され大動脈弁置換手術を勧められるも拒否し、この4月には「うっ血性心不全」で入院して2ヶ月間入院をへて、今年透析17年目を迎えた。(無断転載禁止)
2010-03-13
『充電』の水分コントロール
『充電』でもっとも大きな働きは体内の水分調整。
腎臓は体内の血液を濾過し、
不要な水分を老廃物といっしょに外に出す仕事をしている。
その機能が壊れて徐々に全くできなくなるのが慢性腎不全。
現代医学では
ips細胞など研究途上の方法はあるけれど
現実には腎臓移植かこの透析しかない。
血液浄化は本来、毎日するのが体にはいいが、
(実際そうされている方もいると聞く)
社会的な生活を営むことを考えて
1日おきに4時間の『充電』が一般的。
つまり2日間の老廃物を4時間で排出、調整する。
しかし、『充電』は万能ではなく
なかでも水分の調整は、その可能水量がそのひとによって大きな差がある。
2日分の3キロを排出できる人いれば、
2キロしかできない人もいるし4キロできる人もいる。
腎臓が健康な人は、
日常的に常時、浄化し尿として排出しているのが
わずか4時間で2日間分を排出するのだから
体が反応する。
最も大きい反応は血圧が急降下する。
気絶することもある。
そういうことにならないように
2日間で増えていい水分量が厳しく決められ基準が決められる。
(ドライウエイトというが、ネーミングが良くないのでわが輩は使いたくないが)
最近の我が輩の1回の可能排出量は4キロ前後である。
しかし、1日おきの『充電』だけど
日曜日をはさむと3日間で4キロだ。
これがなかなかできなくオーバーする。
週初めの『充電』で4キロ排出しても残る。
そこで残した分を週末までに
減らして基準までを達成する。
この水分調整がある意味では週単位のテーマになる。
水分といってもお茶やコーヒー、ミネラルウオーターなどだけならわかりやすい。
ところが料理された食事は大便で排出される固形物も含まれるが体に残る水分も含まれる。
これがやっかいで計算しにくい。
我が部屋の真ん中には、ヘルスメーターが鎮座している。
ことあるごとに体重を計測する。
飲食をして固形物と水分のうちどれだけ水分がふえたかを予想しなければならない。
土曜日には基準値まで達成しなければならないから。
今日は土曜日。
なんとジャスト4キロ。
しかも、きのうは仕事関係の呑み会で3軒のハシゴの結果。
ナースには4キロは多過ぎとしかられたが、
6年も経つと想像力が身につくのかもと自己満足なのだ。