「透析」にとまどい「充電」と呼ぶことに。 鉄腕アトムがエネルギーをケーブルで注入するイメージに置き換えた。 二度目のシャント手術をし大動脈弁狭窄を宣告され大動脈弁置換手術を勧められるも拒否し、この4月には「うっ血性心不全」で入院して2ヶ月間入院をへて、今年透析17年目を迎えた。(無断転載禁止)
2010-03-23
パンのタンパク質
夜中に突然、ホームベーカリーが唸り出した。寝られない。
といっても、朝一番で焼きたてのパンが食べたくて
夕べタイマーセットしたので自業自得といえばそうだ。
予想はしていたものの、
ウンウンと生地を捏ねる音が夜の空気に響く。
かといって、途中でコンセントを抜けば、
高いベーカーキングという強力粉がむだになる。
マンションの近隣の皆様!申し訳ありません。
とつぶやきながら静寂が戻るのを待った。
深夜に洗濯機を回しているようなものだ。
幸い隣の部屋からもクレームはなかったが、
わずか5分位が長く感じた。
かくして、なんとかおいしい食パンにありつけた。
朝食では、御飯派、パン派、抜き派とあるが、
手間ひまいらない勝負からいうとどうしてもパンに軍配が上がる。
われわれの教科書では、パンや御飯は炭水化物、おかずはタンパク質や脂肪、ミネラルなどという記憶だが、
パンにも御飯にもタンパク質はふくまれる。
腎不全で
血液検査の結果でリンが多い場合、
パンより御飯が望ましい。
食品に含まれるタンパク質をを通常量で比較してみると
いわし 16g(中1尾)
豚ロース 15g(100g)
まぐろ 15g(刺身5切れ)
食パン 7.5g(5枚切り1枚)
卵 6g(小1個)
ごはん 4.5g(普通盛り1杯)
牛乳 3g(100cc)
じゃがいも 2g(中1個)
パンの方がタンパク質を御飯より多く含んでいることを
改めて思い知らされる。
タンパク質に含まれているリンは
通常は大便と尿で排出されるが
腎不全の場合、尿からの排出が困難になる。
リンが血液の中で溶けなくなるほど多くなると
カルシウムと手をつないでしまい
石灰化が起こるという。
血管の石灰化はすなわち動脈硬化。
その結果、
心疾患を引き起こし、心筋梗塞や狭心症で死亡する 割合が
極めて高くなる危険性があるというのだ。
ちなみにタンパク質は
1日60gをすすめられている。
リンは血液検査で
健康な人で4.5以下、
我々は5.5以下を基準値とされている。
現在、平均すると7の我が輩は
ご飯派に転向するべきなのだが。。