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2010-03-23

パンのタンパク質


夜中に突然、ホームベーカリーが唸り出した。寝られない。
といっても、朝一番で焼きたてのパンが食べたくて
夕べタイマーセットしたので自業自得といえばそうだ。
予想はしていたものの、
ウンウンと生地を捏ねる音が夜の空気に響く。
かといって、途中でコンセントを抜けば、
高いベーカーキングという強力粉がむだになる。
マンションの近隣の皆様!申し訳ありません。
とつぶやきながら静寂が戻るのを待った。
深夜に洗濯機を回しているようなものだ。
幸い隣の部屋からもクレームはなかったが、
わずか5分位が長く感じた。

かくして、なんとかおいしい食パンにありつけた。

朝食では、御飯派、パン派、抜き派とあるが、
手間ひまいらない勝負からいうとどうしてもパンに軍配が上がる。
われわれの教科書では、パンや御飯は炭水化物、おかずはタンパク質や脂肪、ミネラルなどという記憶だが、
パンにも御飯にもタンパク質はふくまれる。
腎不全で
血液検査の結果でリンが多い場合、
パンより御飯が望ましい。
食品に含まれるタンパク質をを通常量で比較してみると

いわし   16g(中1尾)
豚ロース  15g(100g)
まぐろ   15g(刺身5切れ)
食パン    7.5g(5枚切り1枚)
卵      6g(小1個)
ごはん    4.5g(普通盛り1杯)
牛乳     3g(100cc)
じゃがいも  2g(中1個)

パンの方がタンパク質を御飯より多く含んでいることを
改めて思い知らされる。
タンパク質に含まれているリンは
通常は大便と尿で排出されるが
腎不全の場合、尿からの排出が困難になる。
リンが血液の中で溶けなくなるほど多くなると
カルシウムと手をつないでしまい
石灰化が起こるという。
血管の石灰化はすなわち動脈硬化。
その結果、
心疾患を引き起こし、心筋梗塞や狭心症で死亡する 割合が
極めて高くなる危険性があるというのだ。

ちなみにタンパク質は
1日60gをすすめられている。
リンは血液検査で
健康な人で4.5以下、
我々は5.5以下を基準値とされている。
現在、平均すると7の我が輩は
ご飯派に転向するべきなのだが。。