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2016-11-01

14年目の『充電』は波乱幕開け

透析導入は10月30日で
11月で14年目となる。
その14年目の初日の透析。
いつも穿刺のするまえに
スタッフがシャントの音を聴診器で確認して
穿刺となる。
ところが
「私の耳には聞こえないから
他のスタッフに聞いてもらいます」
という。
シャントとは
腕の中心部にある動脈を手術によって
表面に近い静脈と結合してショートカットして
静脈の流れを動脈くらいの流れにし
そこに穿刺をして血液を体外にとりだし
腎臓代わりの透析機を通して
水分および老廃物を濾過するのだが
流量が増して太くなった血管のことを
シャントというのだ。

そのシャントは
血液が流れると動脈のように
ドクドクと脈音がするのが
看護師の聴診器には聞こえないというのだ。
つまり血管が詰まってるということだ。

主治医が駆けつけてくれる。
なにかしたと聞かれていくつか思い出した。
前日はなんとなく痛みがあった。
というより
それよりさかのぼること一週間前の日曜日に
腕をつかまれ
あ まずい
と思ったことがあった。
相手は好意だったのだが
シャントがあるなんて知らず。

その後先週はいつもの3回の『充電』でも問題なく
しかもあえてちょっと違和感があるから
看護師にシャント音を確かめてもらったほどだったが
いつも通りという返事だった。

そして一昨日の低山山行最中
またシャントに違和感があった。
違和感というより痛みといったほうがいいかもしれない。
一昨日は血圧が下がっていたような感覚もある。
耳がツーンとなって
声が出ないことがしばしば。

考えてみれば血圧低下は
シャントにとっては流れが悪くなって
シャントが詰まる可能性が高まる。

詰まって時間が経ってない場合は
ある程度揉めば詰まりが取れると言うことだった。
今となってはどうしようもない。

穿刺をする血管がない。
どうするのだろうと聞く。
14年目にしてシャントが詰まるのも初めてなら
その状況での透析も初めて。

動脈は腕の奥の中心部を流れている。
その深部に針を刺すのだという。
「ダイレクト穿刺」
痛そー
と体中に力が入ってしまう。
全くの手探りではなく
エコー画像を見ながらの穿刺。

体は構えたが
いつもの穿刺と同じくらいの痛みだったので安堵。

さて潰れたシャントはどうするのかというと
詰まったところを避けて
作り直すことになる。
看護師の話によると
ふつう病床が満床のことが多く
その場合いったん
肩にカテーテルを挿入することになり
カテーテルを経由して透析をするというのだが
看護師が言うには
「運がいいね。ベッドが空いているなんて」。
ということで
即入院かつ手術ということになった。

透析センターからそのまま病棟へ入院。

シャント手術は当然13年前にやってるので
良くも悪くも構えてもしようがないので
気持ち的には余裕がある。
病院の食事はおいしくないのは定評で
ましてや透析食は一番おいしいところを
抜いてあるようなイメージ。
案の定
ぬるい・まずい・少ない。

売店に行って買い出し。
病院食をまずいといっておきながら
ジャンクな菓子やカップラーメンに
ちょっと後ろめたさを感じながら。