週初めきわめて低い山にでかけた。
そこで熊にも遭遇しました。
そのくだりはブログめざせ『百日回峰』で。
低山を選んだのは
久しぶりの山歩きなのでらくに登れ
余裕がほしかったというのもあるが
この4ヶ月あまりつづけている
半日断食を山歩きの日も試すためだ。
いままで山歩きの日だけは
「しゃり切れ」といって
エネルギー切れの恐れがあり
倶楽部山行では迷惑をかけることも考えられるので
半日断食も中断し
3食あるいはそれ以上にしてきた。
半日断食にしても1日断食にしても
けっして精神主義ではない。
いまやファスティングといって
若い人の間でもブームのようになっている。
わが輩の場合は
慢性腎不全での厳しい食事制限を考えるうちに
ルネサンス時代に「極少食」を実践して
102歳まで生きたという貴族の小文を読んだのがきっかけ。
文化を謳歌したルネサンス時代は
同時に食文化も幸盛をきわめ
いまの日本のように飽食だった。
食べることは生きていくのに必要ではあるが
それは必要以上の過食は
すべて病気の原因となっていく。
言い換えれば
ガンにしても腎不全にしても
病気の原因は食事にある。
そうやって「極少食」を究めて
死を宣告されながら
天寿を全うしたという。
その手記によると1日に300gの食事と
200ml程度の赤ワインが基本とされている。
1日に300gなどありえるのだろうか。
じっさい昨年は試みたがあえなく中断し
なしとげられなかった。
300g以下は無理。
キッチンスケールで計るが700gくらいがふつうだった。
そんなとき1日1食の実践している人がいることを知り
さらに民間医療では断食は
半日断食からはじまり1日断食、本断食と
健康法のひとつとして確立していること知る。
どの断食にしても
◎食事は少なければ胃腸や内臓の負担が少ない。
◎断食による飢餓感と空腹の時間が排便=排毒をうながす。
毎日便通がいい人でも腸壁にはなかなかはがれない黒い宿便があり
断食ではそれらも体外に出す。
という趣旨である。
さて慢性腎不全にかぎらず健康人にとっても有効な断食を
やってみない手はないと今年3月くらいからはじめた。
最初は空腹感を感じるが
空腹感は脳がやや下がる血糖値の低下を察知したもので
であればキャンデー1個で間に合わせることで抑えられる。
なれればそれも必要ないのだ。
1週間くらいで下痢があり黒い宿便もでた。
透析では体重増加が常に問題になるが
1食抜くわけだから比較的楽になった。
それだけでも有意義だ。
ルネサンス貴族の小文でも80歳すぎても
その少食で山登りをしたり狩りをしたりしたとある。
エネルギーを生み出すと考えられている糖とは別の回路として
ケトン体がいわれている。
肝臓に蓄えられてるタンパク質をエネルギー源とするらしい。
長い説明になってしまったが
朝飯抜きの山歩きの前提を書いてみた。
朝抜きとはいえ
にんじんとりんごをジューサーにかけたものはいいそうで
我が家にはジューサーはないので
おろし金ですり茶こしで搾るのだ。
ミキサーは駄目。
繊維質を入れない趣旨なのだそうだ。
低山とはいえ200ml程度のフレッシュジュースだけなので
何か異変があれば
すぐ食べるつもりだったが
何も問題はなかった。
山を登るのはつらい。
それはいつもと同じ。
頂上での弁当がなによりおいしいけっかでした。