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2013-05-26

体力の下降、筋力の下降はすなわちまっすぐ死にむかう

前回三浦雄一郎さんのデータを記したけど
若干つけ加えると下りは登った3500mを下るわけではなく
標高6500mまで2348m降りたところで
ヘリコプターを使って5300mベースキャンプまで降りたということだった。

上り標高差 3548m
下り標高差 2348m


どちらにしても
無事に下山したようだから
おめでとうといいたい。


標高8000mでは地上の三分の一の酸素だそうだ。
そのため
経緯はこれから調べたいが
血行障害と肝機能障害になるそうだ。
想像するに
血液の流れで酸素をカラダの各部に運ぶのが
仮にそのまま三分の一になると
機能不全になるのは明白だ。
筋肉だけでなく
酸素を必要とする内臓にも負担を
かけることになるのかもしれない。

腎不全だからといって直接
高山病に関わることはないと思うが
とくにこの循環器系の血管や心臓には
それぞれの合併症が
その程度はまちまちだろうけど
持ち合わせているだろう。

わが輩は糖尿病由来の腎不全ではないけど
糖尿病の場合は
血管そのものの脆弱性は考えなくてはならないだろうけど
そうでなくても
透析による心臓への負担
端的に言うと
4時間で3キロ4キロの水分をカラダから抜き取ることでの
血圧降下に対する心臓への負担が
どれほどのものか。
リンの体外への排出ができないことで
相対的にカルシウムが増え
血管の石灰化がどれほどなのか。
石灰化はとうぜん血管を細くしている。

高山病では適度な水分補給が必要と言われるが
水分補給で得る水は
健常者では過多となれば尿として排出されるが
腎不全の場合は汗として以外は排出されないので
摂取する水分量は厳格に
多くもなく少なくもない量でなければならない。

など
腎不全由来のリスクは考えなければならない。
どちらにしても
冒険家ではないので
エベレストをめざしているわけではないが
低山でも高山でも
程度の差こそあれリスクは同じなので
日頃から考えてきたことではある。

だが低山ではあるが
山歩きを1年半やってきて
はじめのころは自分のカラダが
これらのリスクにどう対応できるのか心配で
毎回毎回がカラダとの相談であった。
まして一度脳幹梗塞を発症している。
結果的に
痛めつけられてる心臓も強くなってる印象だし
血流量が増えて
透析4時間の除水(いわば脱水)による血圧下降もなくなったというか
かつては除水3キロ台が限界だったのが
いまや4キロ台も平気となった。

三浦雄一郎氏エベレスト登頂が物語っているように
年齢だからとか病気だからと
自分を語れば
どんどん体力も筋力も下降の一途であるということといえる。
体力の下降、筋力の下降はすなわちまっすぐ死にむかう。
これは50,60歳でも80歳でも100歳でもいえる。

病院で80歳の患者さんから
わが輩の山登りを「尊敬する」「私にはできない」と
いわれる。
そういってるご本人は透析導入して5年前後くらいで
どんどん足腰が弱ってるのが
周りから見てわかる。
かつて会社では野球のエースだったそうだし
ゴルフも自慢するほどのスコアだったようだ。
かつての栄光を自慢するのだったら
「私にはできない」という前に
少しでもウォーキングのスコアを延ばす努力をしましょうと
声を掛けたい。



*写真=テレビ朝日の画面キャプチャーより