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2013-05-28

小学6年生ふたりの無事生還を祈る

心配だ。
ゆうべから学校行事での登山で
小学6年生の男女二人が行方不明だ。

823mというから高尾山が599mだから
低山とはいえそこそこの標高がある。
途中4人の児童が誤ったルートに入ったとある。
それを知った引率の教師は
探しに行ってそのうち引き返してきた二人と出会って
さらに探したが見つからなかったという。

こうした別れ道は山に入ればいくらでもある。
その山がメジャーであれば
一目見てもはっきりわかるのだが
気候の変化でルートが落ち葉で見えないことや
流れた雨水で見にくくなってることもある。
なので高い山だから遭難する可能性が高いわけではなく
低山でも起こりうる。

じっさい
熟練したリーダーや幹事に引率されているわが山行倶楽部でも
つい最近迷った。
「ヤブこぎ綱の上御前山」
しかも標高568mという低山。



もちろんある程度
山の地形を認識して
迷ってはいるけれどこの山肌をよじ登れば
頂上だという確信があるので
「やぶこぎ」といって
ルートなき斜面を行くのだ。

経験が深いからといって
なんでもいいわけではない。
時としては
引き返すという勇気も必要だ。
また山登りでは迷ったら
尾根に登れと言う。
一般人が考えると沢にむかって降りていけば
平地に行けると考えがちだが
沢は必ずしも歩けるとは限らず
深い谷になってしまうこともあるので
行方を塞ぐことが多いということらしい。



わが輩のはじめて1年半近くの山歩きで
三分の一程度はまったくの単独行で
倶楽部山行も本隊とはべつに
時間をかけて登る計画で半数は
単独行だった。
そのうち何度か迷っている。
尾根に向かって斜面を
よじ登ったこともある。
そういう状況で
ひとりというのは
とても心細い。
自然のなかで自分が小さく感じる時だ。

遭難しているのは
男女二人だそうだから
しかも6年生というから
ある程度の分別もできるはずなので
とにかく無事生還を祈ります。



写真上=倶楽部でのヤブこぎ。
写真下=単独行でのヤブこぎ。



追記
本日28日の正午のニュースで無事保護の一報。