もともと
透析後は体内から引いた水分が
およそ4kg。
私の場合5時間をかけて4キロの水分を透析機によって引いている。
一般的にいえば
脱水状態で血圧も下がりやすい。
実際真夏の8月のある日
透析が終わり病院から100mくらいのコンビニに行って帰ろうとして
気絶して後ろに転倒した。
幸い背中にザックを背負っていたので
後頭部を地面にたたきつけるようなことにはならなかったが
頭を打てば一大事だった。
命にも関わっていた。
原因は透析後の血圧の不安定さであり
エアコンの効いた透析センターから真夏の暑さの外の
急な変化に身体がついて行けなかったからだ。
きのうはそれに近い条件で一時的な熱中症になったといってよい。
いつものように透析センターの病院の外に出て
移動のためのムーバス停留所でバスを待つ。
停留所のバス停のベンチは日影でなく直射日光を浴びていたが
あえて座ってしまった。
10分とない短い時間と思ってのこと。
すぐ?バスは来た。
乗り込むと7〜8分で目的の駅に到着。
バス停から昼ご飯を食べる食堂まで歩く。
だが暑い。
いや暑いからと言って汗が出るわけではない。
カラダがエアコンの環境に慣れきっていて
汗を出すことは忘れてしまっている。
食堂はコロナ感染防止なのか
空調は全開だ。
エアコンが効きすぎて寒いほど。
近くのスーパーで簡単な買い物をして
すぐにタクシーに乗る。
ところがそのタクシーはタクシー乗り場に客待ちで停車しているときから
ドアは全開で乗ってからもエアコンを効かせてるふうではない。
汗をかかない毎日でたまには汗でもかこうと
運転手にエアコンについてクレームをいうでもなく乗ってると
段々苦痛にもなってきた。
それでも自宅マンションについたので
料金を支払ってエントランスへ。
暑さを一際感じながら部屋に入ると真っ先にエアコンのリモコンにスイッチを入れる。
とにかく凍った氷を舐める。
透析患者は水を飲まないようにして
氷を舐めることが多い。
そして
いつものように訪問看護師が診療に来る。
検温がある。
37度8分。
誰もがコロナ感染をまず疑う。
もちろん体温計の問題と言うこともある。
特別カラダが暑いと言うこともないと看護師。
カラダを冷やす手立てはあるかと確認したが
そのまま帰った。
よくよく今日の状況を思いだして
これは熱中症の第一歩かもしれないと
とにかくエアコンを効かせ部屋の温度を下げ
脇の下と頸椎の後ろを
濡れたタオルで冷やした。
1時間くらい
それをくり返した。
やっと
36度9分までさがった。
「とりあえず冷やそう」
長女にいちおうLINEで知らせていた。
下がった体温に
「もう一息」
それを聞いて素直に冷たいタオルをくり返した。
そして2時間後には無事
36度6分まで戻り
一件落着と言うことになった。
わずか30分か1時間のことだけど
しかも透析後という特別な条件だったが
簡単に熱中症になる危険を感じた。