週はじめの倶楽部主催の山歩き。
そのブログはぜひ「めざせ『百日回峰』」をご覧ください。
すでに3日経っていまさらというものですが。
めざした男の料理三昧の「イカスミパエリア」は
味は自己満足的に美味しかったが
いかんせん
蓋としての使命を負っていたいたアルミホイル1枚を
用意もしてザックにいれたのに
出かける直前に整理した際にザックの外に置き去りにしてしまった。
蓋なしでは熱が上まで行き渡らないので
やむなく加熱時間も長くなり
当然鍋底には厚い焦げができた。
それ以外では
初めてイカをさばいて
皮を剥くのにも苦労したが
おおむね成功したと自負している。
誰も何も言わないので
そういうことにしてほしい。
その食材は少し欲張ったので
ザックの重量が12キロだった。
これまでで最高かもしれない。
ずいぶん気を入れて出発したものだ。
それをメンバーのひとり
しかもリーダーにぽつんと話したら
ザックに空きがあるからとそれも途中から食材のほとんどを
肩代わりしていただき持っていただいた。
恐縮するばかり。なので快適な山歩きと料理三昧だった。
都心に近い奥多摩でしかも低山だからだったのか
とても珍しい光景に出会った。
山歩きこの2年余の間に
どこかですれ違った記憶が微かにあるが
どこだったか忘れた。
だが今回は前を歩いてたので
追い越すほどの山道ではないので
すぐ後ろに着くことになった。
片方の手にストックを握り
もう一方を同伴の女性の肩を借りて登って行く男性だ。
街の中では珍しいことではないが
ふつうでも難儀な山の中。
聞いてはいないが明らかに目が不自由か見えないと想像できる。
にもかかわらず
普通にその同年齢くらいの肩を貸してる女性と世間話を楽しみながら
登って行く。
足元には当たり前だが不規則な石が出っ張り
あるいは木の根がむき出しになっている。
街中で見る白い杖の代わりにストックを握っているので
ストックで足元を探 ってるのかといえば
ほとんど使ってはいない。
否ストックで探っていたら
時間がかかって登れないだろう。
ここからは勝手な想像だが
岩があり石があり根っこがあり
高さがあれば
前を行く同伴者の上下動が変化する。
その振り幅を肩から想像しながら
そして
我々より高めにシューズを前に出して
難なく登って行くのだ。
わが輩は倶楽部メンバーの歩調に
なかなか着いていけない。
それと同じくらいの早さで
登って行くのを見て
ここまでに何年かかったのだろうと想像もした。
倶楽部メンバーはどうでもいいような世間話を
(世間話はそういうものだが)
始終登りながら話しているが
わが輩にはその余裕はなく
息絶え絶えで
無言になりがちなのが
彼は世間話が絶えないほど余裕がある。
途中道沿いの比較的大きな社殿に至る石段を前に
女性の「この上に神社があるけど上りますか?」
という二人の会話をあとにした。
わが輩は今回のルートのポイントなので
写真だけでもと上ったが
神社を眺めることはできないためか
お二人は先を急いだようだ。
いや
眺めることはできないというのは
うがった考え方であろうが。
わが輩も山を歩く。
わが輩も身体障害者1級だが
症名も違うし内容がちがうがあの男性も同じ。
人それぞれにその魅力は違うかもしれないが
改めて
それまでして登るのはなぜだろうと自問した。
目が見えない人が
肩を借りすこしばかり足も上げながらで
運動量も多く
それまでする山歩き。
我々が感じるよりはるかに
風を
空気を
地を
感じているのではないかと
想像しながら山頂を目指した。
*写真上2枚=イカスミパエリアとイカ
*写真中上=人ひとりしか通れない急な山道。写ってるのは倶楽部メンバー。
*写真中下=金比羅神社
*写真下=三室山への残雪
*このブログに限って一部手直しし
山行ブログ「めざせ『百日回峰』にも掲載するので重複します。
*ちなみに「弁当ジイジ」健在なり。オムライス紛い。