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2017-07-03

血圧が下がっている患者に食い下がる医師とはなんだ。

いつも140前後の血圧が
透析後半90まで下がって
とても正常に話もできる状況ではなく
頭も働かない状況なので
「議論」はしたくないというのを
繰り返し食いついてくる医師とはなんだ。

そもそも
透析開始時に当日の除水量を決めるに当たって
スタッフ(ベテラン技師と看護師)に
改めて相談した。
その日のドライウエイトまでの除水とすると
「3.4kg」。
しかし
最近の除水をみると
ドライウエイトにちかくなると
足が吊ったり帰宅時に血圧が下がり
景色が白くなることがある。
体調不良が次の日まで続くこともある。
先週などは日曜日に出かける予定だったのを
最寄りの駅まででかけたものの
取りやめたこともあった。

そのため透析の除水量について
週半ばは無理をしないで
ドライウエイトまで除水せず
300g程度残すようにお願いしてそうしてきた。

もちろん血圧低下や体調不良の原因が
ただドライウエイトの設定の問題だけではなく
除水量が4kg近く「除水量が多い」ことにもよるので一概に言えない。

その日(6月30日)は
はじめからドライウエイトまでいくことを避けて
300g残すことも選択肢としてあったが
体重増加が比較的少ないので
技師さんに
<どうしよう?>
と相談した。

<除水量が少ないのであえてドライウエイトまでを目標にして
もしこれで(血圧が)下がったら300g残す>
ということにしようかと話した。
技師さんも合意して
「これで血圧が下がったらドライウエイトの設定を考え直す必要があるのかもしれないね」
との結論でとりあえずはドライウエイトを目標として
透析は開始された。

しかしやはり
実際には4時間目に入ると血圧は下がり
汗さえ出てきた。
時間ははっきり憶えてないが
終了30分から40分くらい前に
血圧がいつも140あるのが90まで下がった。
90はいつも140ある血圧からいうと
意識が遠くなる水準だ。

とにかく除水を<とりあえず止めるように>お願いした。
同時に<300g残すように>お願いした。

しかし血圧を計った看護師は「医師に聞いてきます」の返答で
去ってしまった。
これは困るのだ。
90といえば
それ以上に急激に血圧が下がり
意識がなくなることもあるのだ。
しかも患者が除水を止めるようにお願いしているのに
単純に医師の判断を仰いるのは。

ふたたび看護師がやってきたので
強く
<とにかく除水を止めてください>
と要求した。
ここでやっと除水は中断してもらった。
医師は
「300g最後まで除水したい」と言っているとのことだった。

医師が来て
「いつも中二日の体重増加が多く
心臓に負担がかかる」
「心胸比も大きいので」

などと話し始めたので
血圧が下がった状態で
私はどうこう話す状況でなかったので

<今日の開始時の技師さんとの話で
下がったら300残すとしたのでそうしてほしい>

と改めてお願いしたが
話は止まない。
心胸比がどうのこうの
あるいは
体重増加が多いことが
300g残すことと今の状況の直接のテーマではないでしょう。

<心胸比がすべてではないでしょう>

というと
「あなたはなにを基準にするのですか」というので
私は簡単に

<血圧とかいろいろな状況でしょう。>

とても血圧が下がって朦朧としていて
自分なりの説明をする状況ではないし
すでに今日の除水量については技師さんと開始時に確認していたので

<とにかく いまは議論をしたくない>というと

「議論しなくてどうするのですか」
「私のいうこと 聞いています?」
と反論してくる。

<聞いています。>
<言ってることはわかっているけど
いまは議論したくない>

と繰り返すと
「私が言っていることを言ってみてください」
と食い下がってくる。
大学のディベートではないのだ。

「体重増加を抑える努力をしていますか」

これはなんですか?

さらに食い下がって来るのを避けると

「こちらのいうことを聞いてもらわないと腎臓内科の医師として治療できない」
とまで言う。

<最終的に決めるのは患者でしょう>
というと
再び
「私の言ってることをきいてないでしょ」

こちらは心拍数も上がり不整脈も起こっている状態。
患者を問い詰めたいのですかと言いたい。
こちらは命がかかっていて
そんな医師のディベートに興味はないのだ。
医療の中に「ディベート」を持ち込んで欲しくない。
論破したいとでも思っているのですか?
患者なんて簡単に論破できることは明白でしょう。
医学知識上は幼いのですから。
「ディベート」はインフォームドコンセントとは
無縁のものでしょ。
なにを錯覚しているのか
「ディベート」で挑んでくる医師と
信頼関係が持てるのでしょうか?

きょうの開始時に技師さんと確認しているので
ここで改めて議論したくないと
再度言ってるのに
捕まえて離さない執拗な緊急性のテーマがあるのでしょうか?

週末ドライウエイトに近くなると血圧が下がり
先週の土曜日も300g残して帰ったので
とにかく今日は300g残すことをお願いすると

「データを見ても血圧は下がってない」

という反論だけが返ってくる。
足が吊ったり帰宅時に血圧が下がったり
翌日まで体調不良であることもデータ化してるのでしょうか?
もっともそれらは申告しているだけなので
医師にとっては信用するに値しない「データ」なのかもしれないですが。
自分の理論が唯一完璧としか思っていないのでしょうか。

300g残して帰宅させると
危険な事態になるとでもいうなら
そういう説得も必要があるのかも知れないが
前回も(前回は全体の除水量が多くなるので残すことにした)残して帰宅したというと
「データ」だけを見てその必要はないとでもいわんばかりで
血圧は除水中断で少し戻ったにしても
300gの除水を強行して意識不明に陥ったら
あとで「データ」を書き直せばいいとでも思っているのでしょうか?

この稿に結論めいたことはありませんが
あえて言うなれば

<インフォームド・コンセントの形成について勉強し直して欲しい。>

そのように改める意思があるなら反省して欲しい。