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2016-08-24

怪我の功名に転じたい 心臓を養生すべし

想像で悪く考えることも
暢気に安易に考えることもできるので
あまり想像はしない方が良いのでさわりだけ。


昨日の心臓エコー検査と心電図検査を
もとに心臓専門医と透析主治医から
その診断が下される。

この数ヶ月の心臓や呼吸が重かったのは
心臓や肺、もちろん血管に
水がオーバーフローしていたからだ。
先週から昨日までに
体重を2kg下げた。

健常者にはわかりにくいが
体の余分な水分は
健康な人は排尿や汗で
排出できるが
慢性腎不全の透析患者は
汗こそ出るが
排尿ができないので
透析によって排出してもらう。

だがどれだけが余分なのかなかなか計りがたい。
血圧をみたり
心胸比といって胸幅の
肺と心臓の大きさをみたり
脚のむくみや
透析時の血圧下降や足が吊ることなどを
いろいろ加味しながら
基礎体重(通称ドライウエイト)が決められる。

その基礎体重をこの週までで
2kg下げて
カラダの中から
2リットルの水を抜いたということである。

そこでカラダはずいぶん楽になったという実感がある。
この数ヶ月
お腹が出てきた。
もちろんぜい肉がつき肥ることもある。
しかし
感覚としては「腹水」でも溜まってるのかも知れないとも
感じていた。
腹水はカラダが衰弱して
栄養バランスがくずれph濃度差がなくなり
浸透するというものだと思われるので
カラダの余分な水分が溜まっているのかもと
頭の中は行ったり来たりと
ぼんやり考えていたという訳だ。

そこに
コアヒビター事件が起こり
カラダはパニック状態になったが
カラダよりも意識障害の寸前のように
十分な思考ができず
ほとんど誰か助けてくれというところだった。
コアヒビターは
透析時にカラダの血液を
透析器に取りだして
血液内の不要な粒子=老廃物を
細かいフィルターで濾過し廃棄し
浸透圧の差によって
余分な水分を体外に出す際に
血液の作用によって
血液が凝固しないように作用させる血液抗凝固剤である。
ふだんはコアヒビターではなく
ヘパリン(通称)であるのが
他の部位での出血のために
急遽変更されてたまたま使用したものである。
透析は一日おきで
コアヒビターが使用された日に限って
高熱が出て
正常な判断ができないと考え
救急センターにタクシーを飛ばした。

このコアヒビターの副作用としての高熱は
確かだと思う。
この副作用についての病院側の対応については
言いたいことはあるが
今回は「怪我の功名」というべきか
これは想像だが
コアヒビターでの高熱で
救急センターでの肺のレントゲン撮影をしたが
3日後透析日にその件を申し出て
透析主治医がそれを診て
しかも呼吸が多少重いということを
告げたことで
肺の下端が白いのを認知し
カラダの水分が多いと診断
すぐ基礎体重の設定が下げられたという経緯であろう。
その日の透析は体重増加(水分増加)が多くて
以前の基礎体重までの透析だった。

次の透析日に透析をするまえのレントゲン撮影を
オーダーされた。

ふつうは
透析後に撮影するのが基準であるが
今回は透析前。
以前の基礎体重からプラス2.6kgの状態であるが
向かって右に
心臓が垂れ下がっているのを見ると
心臓が大きいとか
心胸比はどうのこうの(66%ー通常50%が基準)
というよりも
なんとも哀れである。

カラダの水分が多いことは確実だ。

考えてみれば
以前は多くても週に2回とか3回は
外の吞み屋に行ったかも知れないが
最近は家飲みばかりで
しかも
かならず以前の吞み屋で吞む酒量ほど吞んでいた。
それだけなら
水分が増えるだけだったので
透析で排出してもらえばよかったのが
無意識で水分(酒)の増加で増える体重が
増えないために
あるいは
食事を1回減らして(毎日ではないが)
「おいしく晩酌しよう」としているうちに
栄養も減って実質のカラダが痩せていたのかも知れない。
カラダが痩せれば
同じ体重ならば
水分が増えることに他ならない。

水分が増えただけ
心臓に負荷が掛かり
心臓は働かざるを得ない。

悲鳴をあげるだけならいいが
以前同じ透析センターの患者は
ある日センターに出てこなかった。
布団のうえで心臓が止まっていたのだ。
彼はまだ50歳前後だったと思うが
自分でも心臓が伸びきって
伸縮しないので
血圧(最高血圧)が上がらないといって
いつも更衣室のソファでぐったりしていた。

わが輩の場合は透析後頻繁に起こっていたが
いつもしばらくして
あるいは翌日には止まる心房細動(不整脈)が
そのまま続いたことだった。

なにかへんだ。
お腹は出てくるし
死ぬことすら頭をかすめる。
孤独死もいいかもと。

さて検査結果は近いうちわかるが
心臓を養生することは
しばらくは必至の命題だろう。
もともと右心房と右心室の間には
穴があるというし
それ以上に心臓血管にトラブルとかないことを祈るだけだ。