●専門用語ではないかも知れないが
胃カメラでの心臓の造影画像を得る。
胃カメラを胃から入れて
心臓の壊れ具合を「裏から」撮影するというものだ。
●心房細動があるかぎり
大動脈弁の手術に取りかかれないので
まず心房細動を取り除く手術をする。
方法としては「カウンターショック」という手術だ。
ふつう電気ショックなら
心電図をとるように電極を胸につけて・・とか
AEDのでかいものかなとか想像するが
たしかに電極にはそれほど違いはないかも知れないが
全身麻酔をして、胸の前から背中に
直流電流を流すという大がかりな手術。
誰の心房細動も原因がわかっていない。
原因がわかっていない心房細動に
直流電気を流せば電流が正される
あるいはカテーテルアブレーション手術にしても
電極を切除するという
ずいぶん乱暴な
ほぼあてずっぽうの手術に賛同はできない。
たとえ95%の成功率でも80%の成功率でも
5%20%に入れば本人にとっては
意味はない。
友人も某有名な心臓クリニックで治療を受けているが
手術を繰りかえしている。
おそらくこの心房細動の治療で時間が過ぎていくのだろう。
もしせっかちならば
それを無視して大動脈弁の手術にうつるかも知れない。
あるいは心臓が機能しなくなくなって
切羽詰まってメスを入れなければならなくなるのかも知れない。
●大動脈弁狭窄は
心臓から全身に血液がわたる出口の弁が狭くなっていることだ。
弁には意志がないので
外と中との血圧の差で開いたり閉じたり
ぷらぷらしている弁が何らかの理由で
閉じたままというのだ。
弁は3枚あるそうだ。
その弁を人工のものに取り替えるという大手術だ。
もちろん一時的に人工心臓に置き換えなければならない。
人工弁と言っても
動物のものもあれば新素材のものもある。
とくに新素材のものであれば
一生ワーファリンという血液を防ぐ薬を飲み続けなければならない。
ワーファリンは脳梗塞などの既往症がある場合は
処方されわが輩も一時飲んでいたが
とうぜん歯間からの自然な出血もあり
歯間だけならいいが
これを全身で考えた場合
出血させるという現象がつまり
血液の本来の働きを疎外しているわけだから
ほかに良くない結果
副作用などが起こる可能性もあると
いろいろ考えた末休薬させてもらった。
この方針に従っていれば
すでにこの既定路線にのって
いろいろ出てきたであろう。
さてわが輩は留保した。
ではカラダはどうか
心臓はどうか。
この1カ月で基礎体重を5キロちかく
下げたことによって
体調はいい。
降圧剤を飲まないと220あった血圧も
降圧剤をのまなくとも130を示す。
これは基礎体重を減らしたからでなく
心臓がそれだけ働かなくなったのかもしれないし
逆に発熱騒動で心臓が正常に働き始めたのかも知れないが
真相はだれもわからない。
心臓への負担はなみなみならぬものだったのか
心臓弁もよくなっているかのような感覚だ。
呼吸の違和感もまったくなくなったし。
もちろん感覚だけだろう。
だが
それはそれで他の機能が補完していくことも
信じている。
きょうも仲間は山へ登っているが
追いかけてもいいくらいだ。
まあそれは気持はとしながら
いきなりそれなりの山にのぼることができなくても
きわめて低山に登ることはできる。
コアヒビターでの呼吸の困難と違和感が
どんな形であったのか誰も解明できないが
少なくともそれから1カ月以上経って
今日などはまったく呼吸は明瞭だ。
あれは何だったのかつくづく考える。
そして
その違和感にしたがって
手術と検査の連続の日々に
突入していたら悲惨だっただろう。
いま平成になってみて
もちろん大動脈弁が
自力で(自然放置ではなく整体など働きかけ)少しでも
修復していけばと考えているが
このまま動かなくても
日常生活にはまったく差し支えない。
いずれ近いうち試みるが
運動したり山登ったりすると
息が弾むのかも知れない。
それでもそれと同居しながら
だましだまし生きていくのがいいのではないかと
今日は考えた。