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2013-11-04

ヒト以外の哺乳類に心筋梗塞がない理由 肉にご注意

このところのわが輩のテーマが不整脈。

不整脈がどういうところから起こっているかということが
なかなか解明されない。
シロウトで無学のわが輩では当たり前ではあるが
医学的な見地からも
いろいろな可能性が指摘されているようだが
不整脈に至る要因はひとつふたつではなく
それらの可能性が重なっているように思える。
なのでその何重もの要因は
ヒトによって積んでる内容が違うのだろう。

10人いれば10人の不整脈の原因は異なるのだろう。
ただそのなかでも出発点はいろいろあっても
最後に異常動作するのは同じかもしれない。



先日テレビで興味深い内容の医学ドキュメントを見た。
そこでは主に心筋梗塞についてではあるので
心房細動や期外収縮とはやや的はずれかもしれない。

同じ哺乳類であるチンパンジーには心筋梗塞がないということだ。
かといって
ヒトが心臓病になるのは
精神論で人間社会の精神的な疲れや食生活でなっているのではない。

そもそも爬虫類のような動物の心臓はスポンジ状のようなものらしい。
それが哺乳類への進化の過程で
心臓の隅々まで酸素を送ることができる血管が
心臓に網の目のようにできた。
それは強靱になって走ったりできるために必要でできたらしい。

ましてやヒトが立つことで大きな脳を支えることができるようになり
さらに脳が進化してきた。
脳が発達するためにはヒトが立って歩くことが必要だったのだ。

ところが立てば血液の3分の2はヘソより下に集中してしまう。
そのことで血液を脳に送るために
心臓は過重労働を強いられてきたのだ。

そこで歩くことで脚の筋肉が第2の心臓として
収縮することで本来の心臓の負担を軽減しているのだ。
ここからも歩くことはさらに脚の筋肉を使う山歩きは
心臓病の改善に必要というわけである。

もうひとつ
ゴリラの血液とヒトの血液を比較して
ゴリラのほうがコレステロール値が1.5倍高いという。
なのにコレステロールがヒトの心筋梗塞の大きな原因になってるのに
ゴリラには血管にもコレステロールはなく
心筋梗塞という病気はないというのだ。

そこで血管を研究したら
あるタンパク質がゴリラにはありヒトにはない。

脳が高度に発達するためには
あるタンパク質を排除しなければならなかったという。
それを「Gc」と呼んでいる。
正確には「N-グリコリルノイラミン酸」というらしい。

Gcはヒトの体に入いると血管で炎症を起こして
コレステロールが血管内に入り込みやすくなるという。
このGcはゴリラの体内に入っても炎症を起こさない。
なぜならゴリラやヒト以外の哺乳類の体内には
Gcがもともと大量にあるので反応せず
ヒトの体にはもともとないので
免疫力がないので炎症を起こすというのだ。
事実
心筋梗塞を起こした人にはGcがあるのだそうだ。

あのアフリカのアウストラロピテクスという人類の原型の頃は
他の哺乳類と同じようにGcはあった。
それが気が遠くなるような話だが
270年前にGcを失ったとされる。
ちょうど人類の脳が急速に発達した時期と重なり
神経細胞から脳の発達を促す物質をより多く出すために
このGcが邪魔をするので
ヒトはGcを失うことで巨大な脳を発達する道を選んだようだ。

ではこのGcなるもの
どんな食材に入っているかといえば
人類がアフリカから世界に移動し牧畜をはじめるようになって
Gcが体内に蓄えられ炎症を起こすようになったといい
「肉」に多く含まれているというのだ。

Gcを失うことで人類は進化し脳を大きくしたのに
皮肉にもそれが心筋梗塞を起こしている。


ながながと書いてしまったが
このGcはひとつ心臓病の要ではあるかもしれない。
10年前にすでに脳幹梗塞を起こしているので
Gcに起因して無いともいえない。
また不整脈の原因ではないかもしれないが
肉食を注意はしたいと考えるのである。






さて連休といっても予定してた倶楽部山行が中止になって
つまるところデスクワークになるだけだが
中止の代替えをゆっくり探そうとするが
意外と難航する。
思いついたように行くと
倉岳山のケースのように日が暮れ
下山地点では真っ暗になってしまっては危険というもの。

季節的には紅葉の時期なので
とくに集中的に探すわけではないけれど
自然とできたら紅葉がいいとなってしまう。

データを探していると
クルマで行かなければ行けないところが多い。
バスでも行けないことはないが
とても当日出発では下山時間が心配で
最終バスに間に合わないことにもなってしまってはと
計画は立てられない。
なので今日ところ立案は断念。
何もしない連休だったな〜。



*写真上下=NHKスペシャル「病の起源ー心臓病」より