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2013-11-07

電車のなかの「ハート・プラス」

昨日はまたまた天気予報をにらみながらの
前夜の思いつきではないが
この日しかないと山歩きに出かけた。
間を2週間空けたくないという単純な理由に負うところが大きい。
それでも日が短くなって
下山時間のことを考えながら
まだ真っ暗な
午前4時半起床は辛いものである。
マンションを出るまでが勝負というところがあり
誰も待ってはいない単独行は
なおさらである。
無事行程を達成したものの到着駅に着いた頃は真っ暗の5時。
ずいぶんあちらこちらから厳しいお言葉をいただいた。
根が楽観主義なところに負うところが大きいが
反省しきり。山歩きのほうはまた山行ブログへのアクセスをお願いします。


その帰りの電車で見かけたなにげなく胸につけたネームプレート。




最近は特に自分では体調が良いと思っていても
電車に乗ったら
優先席に座れなくとも近くにいることにしている。
車で通院してたときは
まったく何もないとは言えないにしても座っている限り意識が飛ぶまでには行かない。

山歩きをはじめたのと車検期が重なり廃車し
電車通院するようになって2年経つが
ある日満員電車の中で血圧が急激に下がって意識が飛び
その場に崩れ落ちたことがあった。
その時は親切な中年女性に抱えられて下車したようだ。
女性に支えられながら
ホームで横たわりながら意識が戻ったのだった。
その時は女性にはお礼を言い
駅員に車椅子で運ばれてタクシーでの帰宅となったが
それ以降万が一のことを考え
電車では優先席近くに乗車することにしているのだ。

山歩きの帰りは大きなザックを担ぎながら
優先席もないものだがそれは変わらない。

昨日の帰りの電車もかなり乗車率高く
もちろん立ってはいたが優先席近くだった。

最近巷を歩くのにも
会社のネームプレートを首からぶら下げたままの風景を見るが
あれはあまり好きでもないし
個人情報をあえて公開することはないだろとという印象なのだが
優先席で居眠りしている男性もそれかと思っていたが
ちょっと違うようだと見直した。

そのプレートには
「私は身体内部に障害を持っています」
とある。

ハッとした。
人工心臓かペースメーカーか明らかに
携帯やスマホの影響を受ける機器を装着してることになるのかと。
そのスマホなどの電磁波の影響を受ける距離は科学的には明確ではなく
過小評価して
解禁している病院もあれば
引き続きわが病院のように禁止しているケースもあり
いわんや電車などの密着度が高い隣席からの影響は避けたいところだ。

その時は立ってる乗客にはスマホをタッチするのが見受けられたが
隣席に人は寝ていた。

わが輩は慌てて携帯電話をオフにした。
こういうカードを掲げなくとも心臓機器を埋め込んでいる人もいるのだろうけど
なにげないカードの意味は大きいと思った。
わが輩だけが無知だったのかもしれないが
明らかな意思表示なわけで
個人的な病気を公開するのは
躊躇するかたもいるかもしれないが
自衛としてはかなり有効だと思った。


そこで今日になって調べてみたが
じつはこのマークは「ハート・プラス」というのだそうで
心臓に限らずわれわれの腎臓障害も含めた内臓障害のある人に配られるもの。
そういわれれば
10年前に障害者手帳と一緒に配られたような記憶がかすかにある。
そのころは戸惑いだけでそんな生活のツールとして考える余地はなかった。



大きなザックを肩にしてこのマークはあり得ないが
透析あとに電車に乗る場合などは有効かと思う。

ただ周りの人が無頓着であれば
何の意味もなく

どちらにしてもこのマークを配られた本人からして
この体たらくなので
一般の人への周知する努力は必要ではあると思った。

そういえば数日前
優先席に座ってスマホにかじりつきの若者に
中年の人が黙ってその男性の肩を叩き
その指で優先席マークの携帯電源シャットオフのマークを指したら
黙ってその若者はスマホをポケットに入れた。
もちろんポケットに入れるだけでは電波は防げないのであるが
周知方法としてはいいかもしれないとは思った。
腎臓の障害は別として
心臓の内部機器への影響は切実。
実害が問われ賛否を論ずることがあるが
それを問う前に気を遣える空気はあってもいいと思うのだ。

ちなみにお調べになるかたは「ハートプラスの会」をどうぞ。


*写真上=中央線立川あたりで。ちなみにwifiでしかネットとつながらない端末での撮影。