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2012-11-30

バリアフリーとトレッキングポール

『充電』をしてると
どうしても健常者に比べると
骨がもろいと言われる。

もともとは排尿で排出する
タンパク質消化の過程ででる廃棄物のリンが
どうしても過剰に
体内に残るからとされる。

どれほどもろいのかはわからないが
一応それを受け入れるとして
骨折したりすると
回復も遅く
その結果全体的なからだの調子も悪くなり
下降線をたどるようだ。

意外と階段のような大きな段差より
1センチ前後の敷居の程度による
「つまずき」が
大腿骨骨折などの大きな骨折に繋がるというのも
意外だ。

どちらにしても
転倒による骨折は避けなければならない。





山登りなどというのは
骨折の可能性からいうと
やめたほうがいいという結果になってしまう。

でも
それは可能性が大きいだけで
それに勝る全身的な効果は
代え難いと思っている。

わが通う病院のスタッフも
「え?山登り!」と
はじめは心配してくれた。

数回山に踏み入れたところで
その危険性は感じた。
山は都会のバリアフリーの思想から言えば
真逆で
自然はありのままに存在していて
むしろ危険のルツボに入り込む
といったほうがいい。
それを覚悟しなければならない。

山登りというのは
観光地化され管理された山道とは違うのだ。
滑落しようが転倒しようが
管理責任は誰にもなく
すべて自己責任と考えなければならない。


とはいえ
骨折などの事故はさける必要はある。

わが倶楽部のメンバーで
下山時に骨折しギブスで通勤したり
ねんざの経験を聞いている。

下山時は
どうしても前に出す足に
ふだん平地を歩く以上に体重がかかる。
その足がしっかりついていないと
体が前につんのめる。
小石ひとつでくじくこともあり
ころげおちていく不安さえ感ずることもある。

この前にかかる体重を
支えるのがトレッキングポールだ。


山登りを始めて1年になるが
当初買ったポールは
数回で壊れずっと使わなかった。
木の枝の代用ですごしてきたこともあったが
危険を感じるのと
倶楽部メンバーのスピードでの下山を考えると
どうしても必要だと感じてきた。

山の用品はしっかりしたものは
高価で躊躇もしてきたが
次の予定の山行計画をまえにして
LEKIというドイツメーカーのトレッキングポールを買った。
さてその効果は絶大だった。
倶楽部山行の下山ではいままで最後尾どころか
数回だがリュックを
持ってもらったりと
四苦八苦だったのが
多少ゆっくりだったが
倶楽部のスピードにつけた。

もちろん
足の筋肉がすこしづつ発達していることも
あるだろうけど
急な下山道でも
不安を解消してくれ
ポールに頼り切った。

翌日
ポールを握っていた手のひらや腕の
相当の痛み。
それは体重を支えていた証で
あらためてポールの威力を感じたもの。


これからも
このトレッキングポールに
お世話になりそうだ。

慎重にかつ大胆に。