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2013-09-27

若い女医に「絵本」を読んでもらった??

きのう回診の若い女医に心房細動の話を聞いてみた。


いままでこの10年で回診に来てくれた医師は10人くらいだと思う。
みな医大病院に籍を置く年齢も同じくらいの若い医師たちだ。

だいたいが1週間に1回か2週間に1回のペースで回診にくる。

この若い女医はたしか今年春からだったと思うが
とても話し方が患者目線を意識した話し方をしてくれ
実にいつもホッとする。

受けを狙って患者目線の話し方をしているのではなく
たとえばわれわれが疑問になってることを

決して医学のプロがシロウトに上からではなく
一歩一歩医学シロウトに分かりやすく説明してくれる印象を持っていた。



そこで心房細動について考えていたことを聞いてみた。

最近の心房細動発症でわかったことで
血圧計にもでなくて本人もあまり意識されなく
脈が速いくらいの印象の時に
心電図に現れることがあることがわかったが
こんな場合問題にしなくていいのか
という内容を聞いてみた。



ーー問題がないというのは違っていて
ーー4つの部屋のなかのひとつがいつもは規則正しいリズムで
ーー脈を打つのが細かな振動することで血の塊が飛ぶことがあるので
ーー注意が必要。

血栓ですね。


ーーその塊が飛ばないようにいろいろ対策を考え薬もだす。


ワーファリンですか?


ーーただワーファリンは出血しやすくなったりするので
ーーしかも透析患者は透析中に血の固まらない薬も使っているので
ーー一般の人のようには、一律にそういう薬は使わないこともある。




こんな明快な答えはないと思う。
ワーファリンについての見解を
単にわが輩の考えがあたっていたという自己満足で
明快だと言ってるわけではない。
じっさいワーファリンを飲んで
歯茎からや下血しやすかったりしたことを話すと
認めてくれたが
いままでそういう症状を話しても
どの医師もそれについてはまったく話さない。
副作用については口から出してはいけないルールが
あるのかとさえ疑いたくなるようないままでであった。
それどころかワーファリンは絶対飲まなければならないくらいの剣幕で
話してきた医師もいた。

医師の世界では投薬についてもいろいろ考えているのだろうけれど
患者もそれなりに考えているのだ。
それをわかってくれているような気がするのだ。


続きがある。
話は心房細動の治療の方法にもいろいろあり
専門外なので循環器科に一度相談するのも
一歩前に進む手ですねと前置きしながら
アブレーション手術もあることを説明してくれた。
アブレーション手術は心臓の中の心房細動の発症地点を
電気で焼き切る手術だが
前から疑問になっていたことをぶつけてみた。

心房細動はいつもはあるしっかりした電気信号(P波という心電図のヤマ)がなく
グズグズっと小波になってしまう(F波)わけだから
しっかりしたP波が出るように手術するならわかるような気がすると
アブレーション手術について話した。
しかもアブレーション手術は80%くらいの確率の治療実態だと聞いていると。
すると

ーー心臓の中にいろいろな輩(やから)の電気信号があって
ーーP波ではない輩がでるとP波は自分は出なくていいのだと休んでしまう。
ーーその輩を退治するのがアブレーション手術。

ーー手術するしないは別として一度やはり循環器科で
ーー相談して専門的な話を聞くことももしいろいろ考えているなら一歩前に進むことです。


なんか親から絵本を読んでもらってるような状況ではあるが
分かりやすい。
内容もそうだが
そんな説明も新鮮だった。


いままで心房細動が起こっていないという前提で
ワーファリンの休薬もあったが
意識されない心房細動があることから
ワーファリンの再開も考えなくてはならないが
それよりも手術ではなく心房細動がどうやったら起こらなくなるか
それは考えられないのだろうか?