『充電』終了し着替えたあと時々
ドアの近くで立ってる男性患者がいる。
何度か一緒のバスに乗って
話をしたことがあって
元都市銀行の支店長で80歳くらいになる。
健康な頃は
銀行の野球部にも在籍し
4番バッターだったという自慢話を何度も聞かせてもらった。
もちろん銀行界の営業の接待ツールのゴルフも相当の腕らしい。
スコアを教えていただいても
まるで門外漢の我輩には
暖簾に腕押しなのだけど
必ず自慢される。
も一つ自慢は
駅前に百貨店を誘致し
今の賑やかな繁華街にしたともよく聞いている。
その患者が『充電』終わって立ってるのは
お目当ての看護師さんと
握手をするのを待っているのだ。
そのお目当て看護師が
返血がすんだあとの最終の手当をする場合は
ベッドで熱ーく長ーい握手なのだ。
そう
我輩は嫉妬してるのだ。
うらやましい。
我輩が手を出せば
ゼッタイセクハラで
患者暴力として認定されることは
間違いない。
確かに今やお一人で暮らしてるらしく
寂しいのだ。
もちろん
そのお目当て看護師の度量には
花束を差し上げたいほど。
で
いつになったら我輩が求めても
セクハラではなくなるのかななどと
ボンヤリ考えていたら
そのお目当て看護師と目が合ってしまった。
そのことを話したら返ってきた言葉。
「握手くらいで元気になるなら
可愛いものよ!」
でした。
*写真上ー台湾
*写真下ー京都