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2012-12-06

「うつ病」と都知事選選挙公報


選挙の公示があり
窓の外から選挙カーのスピーカーの連呼が聞こえると
選挙戦がはじまったことを実感する。
最初の連呼は菅直人前首相の宣伝カーだった。


日本の選挙は
選挙カーがつきものだけれど
だいたいにおいて
こういう訴え方しかないものかと思う。
部屋でデスクワークしてるものには
あのスピーカーを上に向けて
マンションの上の方にも
聞こえるようにする廃品回収と同等に
耳障りだけだ。
宣伝カーを住宅地で走らせて
名前だけを連呼する選挙は
世界的に見て先進国で
どのくらいあるのだろうと
思ってしまう。



都知事選も国政選挙も
ほぼ投票する候補者は
すでに決めているが
送られてきている「選挙公報」を
ぼんやり読んでいて
かなり同感した主張があった。
だからといって
そのことでその人物に
投票するわけではないが。

候補者Mは
「・・・・・・・
多くの精神医は製薬メーカーと結託し、カルテにうつ病と書き、患者に抗うつ薬をモルモットの様に飲ませる事しか考えていません。
深刻な副作用のある抗うつ薬治療を改めスマイルセラピーなどの副作用の無い精神療法主体の治療に切り替えます。
・・・・・・・・」
とし
東京都条例で抗うつ薬全面禁止を訴えている。

スマイルセラピーなるものが
なにかは不明だけれども
精神療法主体というのは
うなずける。

我が輩のまわりにも
抗うつ薬のお世話になってる知人が
何人かいるし
自殺した人もいる。
何も手をさしのべられなかったことは
悔やまれるのだが。


うつになるのは
そういう状況になる客観的な環境があり
その環境と対峙できなくなった結果だと思う。


その環境は人間社会であるかぎり
無限にあるわけだだし
同じ環境にあるからといって
誰もが同じ症状になるわけではないのだから
まずはその環境を見据え
つぎに環境に対峙する方法を
見つけ出すことが最も大切といえるのに
安易に薬に頼りすぎている様な気がする。

もちろん
そういう話をまわりの人と話し
あるときは専門家の医師や
セラピストの援助も必要なこともあろう。

原因が自分の性格にもあることもあるし
生い立ちにあることもあるので
そう簡単に答えは出ないが
だからといって
副作用にさいなまれるよりはよい。

意外と自分の気持ちを
言葉に表して信頼できる人に
話すことで軽減することもある。

気をつけなければならないのは
主体たる自分がしっかり考えていくことが必要であって
一部の
過去に破綻した帝国教育や
戦争教育につながる愛国教育を
これに置き換えることはできないことだ。


自分のぶつかってることを
言葉にしたり人に話し
不断の自己分析と環境分析を
可能とする忍耐力をつけ
それに対する一段登った対処を見つけることが
いちばんの良薬と思うばかりだ。


話しは選挙に戻るが
ひとりではどうしようもないと
思える環境=政治はあるけれど
少なくも
戦争がない
原発がない
環境のために
たかが1票ではあるが
選挙に行き
意思表示をしたいと思うのだ。