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2012-12-10

NHKスペシャル 東日本大震災「救えなかった命~双葉病院50人の死~」から


先日NHKスペシャルで
東日本大震災「救えなかった命~双葉病院 50人の死~」で
介護が必要な高齢者が
救いの手を差し伸べられないまま
あるいは搬送が遅れ
亡くなったのが50人に及んだというルポを報じていた。

福島県大熊町は避難命令が出た20kmの範囲内だった。
当時、双葉病院には400人余の患者がいたという。
50人が
ある人は搬送されることなく
またある人は搬送中にあるいは搬送後に亡くなったという。

搬送のバスには
当然医療機器などはなく
座ったまま亡くなったり
シートの下に丸まって落ちていたりという
無残な姿だったそうだ。

じつはこのルポは
医師や看護師、介護士が
この放射能拡散による惨状の下で
自らの命を優先したことで
亡くなった患者がいるということを
痛切に悔い
罪悪感を感じ
整理できないという現状が
報告されていたのだ。

結論的には
「我々医療従事者が助からなくてはいけない。
その上に
一人でも多くの患者を救うことを努力する」
という当然のコンセンサスが築き上げられようとしていた。
さて
東北大震災時の岩手、宮城、福島、に
透析患者は1万数千人近くいたという。
東北6県では2万人余で
秋田、青森、山形では
比較的医療機関の復旧は早かったようだ。

問題は岩手、宮城、福島。
電気や水道が遮断されて
透析は比較的大きな病院で行われ
通常4時間の透析時間であるが
患者が集中して
2時間であったり
1日2回(〜3回)が
徹夜で7回〜8回のサイクルで
行われていたようである。


そして
避難所で透析患者が亡くなったことも報じられた。
宮城県の75歳の男性は震災前の透析から4日目。
84歳男性は6日目だったという。
血液中のカリウムの数値が高かったことが報告されている。


われわれにとって
日々血液中のカリウム過多は死に繋がる。
心臓の疾患を持っていたりすると
この透析から4日〜6日というのは
もっと短縮される可能性もある。

まずは
大きな病院には自家発電装置があるので
災害時はめざす必要があるが
被害が大きい場合は
他県への移動を考えなければならない。

同時に
水分摂取を控えなければならない。
水分が透析で体外に出ないと
肺の周りに水が溜まり
呼吸ができなくなる。

カリウム対策としては
カリメイトなどカリウムと結合して
体外に排出する薬剤を
応急として服用することだ。

このカリメイト
食後1カップ
私はこのゼリー剤3日分を
山登りをしても仕事に行くにしても
携帯電話の充電機器と同様に
肌身離さずバッグの奥に持っていることにしている。

ゼリーなのでけっこう重いが
ずっと使うことがないように祈りながらの命綱として。