ページ

2013-04-30

「中二日」でカリウム5.2と良好 感覚的なリセットできた

先週のカリウム騒動のあとで
やや神経質になってるカリウムを含む食べ物。

きのうも山頂での宴会には
バナナやミカン、山菜のおひたし、
ぶり大根、五穀米、、、
が並んだ。
わが輩はそれらにあまり箸をすすめず
いつものように相変わらず黙々と麻婆豆腐を作ることに専念した。
自慢するわけではないが
麻婆豆腐は好評で絶対的な地位を得つつあり
自分は食べずとも倶楽部のみなさんに楽しんでもらった。
もっとも麻婆豆腐にカリウムが多く含まれるわけではないので
多少食べても差し支えないのだが
13人の参加で自分に回ってこなかったという事情で
それも嬉しいかぎりなのである。

きのうは一袋ザックに積み込むのを忘れ
片栗粉のない麻婆豆腐を覚悟したが
以前こんなときのために予備の片栗粉の袋を
どこかに入れていたことを思い出し
ザックの底を探したらあったのだ。
そのことを下山時に倶楽部リーダーに話したが
山登りしたときにあの片栗粉のとろりとした食感がいいですねと
麻婆豆腐という選択をも誉めていただいて
また感謝。
改めて片栗粉のない麻婆豆腐を想像すると
背筋が寒くなる思いをしたもの。

麻婆豆腐は
自分が好きだというところから出発しているだけで
山の上で食べたらおいしいだろうなという発想だっただけ。
だが食材の一からの調理は時間がかかるというのを
長男から下ごしらえをして冷凍したらどうだろうという提案があり
長女からは汁漏れ対策で何重かのパッキングを提案され
いまやこの下ごしらえ+パッキングが定式となっている。
それが毎回同じにもかかわらず
好評なのは喜ばしい。
ましてや昨日のように麻婆豆腐に「初参加」の人に
わざわざバーナーのところまできて
「山登りして山頂で麻婆豆腐など食べられるなんて思いも寄らなかった」
といわれるのも至極の喜びで
重い豆腐やバーナー、鍋が重いのも忘れる思いとなる。
毎回同じメニューもなんだからと
いろいろ考えるもいまだ決定的なものがないのである。

さて
下山後メンバーは居酒屋の寄ったが
水も1リットル飲んでるし
そのうえビールなども500ml呑んでいて
中二日目の山行なので
スケールの上に乗るまで体重の増加が
わからず不安。
その上居酒屋にいけばまたカリウム過剰摂取と闘わなければならないので
まっすぐ帰った。

その結果はきのうのブログ通り
いろいろ食べたりもしたが
期せずして体重増加はゼロで
カリウムは?って思っていたら
今日の『充電』前にカリウムの簡単な検査をするという看護師。

その結果もカリウム5.2と良好。
ほっとする。
カリウムは6以内にというのに応えたことになる。
これだけカリウムにシビアにしてももし
カリウムが高ければ
腸管出血などほかの原因を考えなければならない。
一応のところその可能性は低いということになった。
先週から代わる代わる医師が胃カメラを勧めてきた。
もちろん胃カメラ検査も費用は国税から賄われるわけで
病院にとっては経営的には
ひとつひとつの検査が収入になっていくし
患者にとって無料という魅力に惹かれるが
医師の患者を思う善意として
なんでもかんでも勧められるように
検査を受けることは考えた方がいい。
薬の処方も同じだが
副作用とリスクがつきものだと念じなければならない。
もちろん取捨選択は高度な知識も必要とされるが
どちらにしても自分が納得できる形を選びたい。

カリウム6以下にという目標に
5.2はやや余裕があるが
カリウムが含まれているおおよその食事量も
この中二日で読め
その感覚もリセットできた気がする。


*写真=昨日のナットウ箱山山頂。ナットウ箱山には納豆はなかったがメンバーの一人は納豆を持ってきた。








2013-04-29

暑い!おかげで天然透析2kg

今日は倶楽部山行で山梨県勝沼ぶどう郷から
ナットウ箱山1412m。

駅からタクシーで登山口まで。
登山口の標高が600mくらいなので
標高差800mくらいを登ったことに。

詳しくはまたブログ「めざせ『百日回峰』」にアップすることにして
天然の除水の側面だけ記録的に記すことに。

前回はザックの重量なども知りたかったので
ザックごとの重量などを記録したが
今回は純粋に摂取したものだけを意識して。

出発前体重 57.5kg
帰宅時体重 57.5kg

期せずして出発前後同じになった。
飲みすぎない意識はあったが
無理なく飲んだ結果。

恒例の山頂での直会は
ビール550ml。(350ml+200ml)
赤ワイン200ml。
おにぎり300g。

水950g。

合計2000g

今日は晴天で雲がほとんど無く
Tシャツ1枚の汗だくでした。
そのおかげで
2kgの発汗となり天然除水の結果となりました。

さすがカリウム騒動の後で
ほとんど酒の肴を食べなかった。
またゆっくり振り返ることにして
今夜はここまで。




*写真=途中遠くに南アルプスを望む。

2013-04-27

めげそうになるカリウムの食事制限 

今日のカリウムは
5.49。

看護師Koにお願いして透析開始前のこの「中一日」のカリウムが
どれくらいか簡単な血液検査をしてもらった。




このところのカリウムの推移を並べてみると。

○20日土<透析>
○21日日
○22日月<救急センター/透析前> カリウム7.7(手先のしびれ)
<透析センター/透析後> カリウム3.9
○23日火
○24日水
○25日木<透析前>カリウム5.8(中二日)
<透析後>カリウム3.5(推定)
○26日金
○27日土<透析前>カリウム5.49(中一日)

カリウムの一般の基準値は4であるが
透析患者は6以下を推奨されている。
7前後は心不全の症状がでる可能性が高い。

やっかいなのは
カリウムは食べ物から血管内に移動するだけではなく
もともとカリウムの高濃度の細胞から浸み出るということである。

だから何も食べなくともカリウムは上がるということだ。

25日の透析後の検査はしていないがカリウムは推定3.5で
食材を意識した中一日で結果は今日の5.49で
これが中二日で6以下に維持することは
かなり厳しい食事制限が必要となるということになる。
つくづく食事制限が重要でもあり難しさを再認識してしまう。
ちなみに貧血はない。


カリウムは果物や野菜だけではなく
魚や肉にも含まれるので
多い少ないはあるけれど
食材を色分けできないのである。

なんとも過酷なところにいるのだろう。


食材に注意するのは当然ではあるが
そのことばかり考えていても何もできない。
あさっては倶楽部山行だ。
ナットウ箱山1412mはけっこう厳しいかも。
ナットウ箱山とは何ともおもしろい呼び名だが
由来は不明。
古人がどういうことでこう呼ぶようになったか
思いを巡らせながら登るのもまた楽しい。

これからの山歩きは水分の補給も難しいが
天然の透析に期待しよう。













2013-04-25

高カリウム騒動のあと

きょうは高カリウム騒動のあとの『充電』。

高カリウムで体調がおかしかったのかも知れないが
病院にタクシーで駆けつけたときも
自分が自分でないところがどこかあった。
きょうは雨上がりのさわやかなこともあって
駅から病院まで歩くのがすがすがしい。


高カリウム事件での緊急透析で一応カリウム3.9まで下がったが
通常基準値は4ということになってるので
そのすぐ下の数値は中二日を迎えるには高かった。
なのでこの二日間は極力カリウム関連の食品を自制した。
それでも今日の透析前のカリウムは5.8で
これもけっして低くはない。
人によっては手足のしびれの症状が出る人もいるという数値だ。
この二日間思い切った食事制限をしてなければ
また症状は出てただろう。

なんとも狭い許容範囲で生活してることをつくづく感じる。
通常透析後では3.5前後にしているものの
食べ物からでなくとも細胞から溶け出るので
それを含めて6くらいに抑えなければならない。
余裕はないと思わなければならないのかもしれない。
きのうのブログで触れたように
もちろんいろいろな酵素のもとになる生野菜だけれど
腸内細菌を育てるのも生野菜なので
上限いっぱいの「つもり」で
なるべく摂取してきた。
そんなこといってられないのだ。


なんときのうも同じ高カリウム血症で徐脈になった人が
運ばれたそうだ。
はっきり徐脈が現れて脈拍数30で
カリウムの数値は7.8だったという。
きょう救急センターでの採血での血液検査の
データ表をもらったが
救急医は口頭でカリウム7といっていたが
正確には7.7だった。


ということは
除脈が現れる寸前だったのかも知れない。
もちろん徐脈にしても心停止にしても
個人差があるので何とも言えないという。
病院へはタクシーで行ったことは正解で
頭がぼんやりしていたことは
もはや徐脈の前哨だったのかも知れない。
徐脈とはふつう50〜70くらいの脈拍数が
30〜40となる不整脈。
徐脈になると当然送られる血液が少なくなり
酸素も送られなくなって
息苦しくなる。
それがすすめば死に至る。

なお、消化管出血の疑いは
貧血と尿素窒素とも大きな変化が無く
ほかの原因も考えられるということになりました。
からだをよく動かすと体内が酸性に傾き
その影響で
血管と細胞との間でカリウムのやりとりに関わるインシュリンなどで
体内の働きが変わるということもあるとか
担当医師から聞いたが
ここまでくると素人にはわからない。
なかなか一筋縄でいかないのを感じる。

とにかく上限いっぱいは危険だ。
重量を計算してる訳でもないので
上限以内と思っていてもそれ以上であることも
当然あり得る。
なので平均的なベースを下げることだということになる。
今後はとりあえず野菜半分量を目標にするしかない。






*写真上=カリウム7.7のデータ。
*写真下=数年前に栄養指導で記録したときのものだがほとんど今と変わらず。







2013-04-24

腸内細菌は生野菜で育てる だがカリウム上限いっぱいは危険

手先が痺れた一昨日のことを
いろいろ思い返すと
眠れなくなって書き始めてしまった。

改めて
死に近いところで
背中合わせで生活していることを
感じざるを得ない。
救急センターへ自ら行った判断は
良かったかもしれないが
もし
そう判断してなかった結果
その夜起こる最悪の状況を想像すると
良かったなどと言ってられない。

絶食してアーガメイトを飲んで耐えられたか
看護師や技師に話すと
それは止めたほうがよいという。
もし最悪のシナリオを想像してしまう。

手の痺れにはじまって
足先が痺れ
ふくろはぎが硬直して歩けない。
心臓の脈拍がおかしくなって
息苦しくなる。
その頃には異常だと感じ
救急車を呼んでいる。
救急車が到着するまでの5分10分のわずかな時間が
あぶついた心臓で
呼吸困難で長く感じながら
悶えているのかもしれない。
その間に手元にある
おもちゃのような血中酸素濃度を計る機器に指を入れると
80代で苦しいはずだと
再認識する。





救急車が到着して
セントラルロックなので
ピンポンと鳴っても
ロック解除のボタンまで
狭い部屋だが歩かねばならない。
歩けるならいいが歩けなければ
以前は消防署のはしご車が来た。
その時は原因不明の心房細動だったが
同行してきたようだったが
その時はドアまで自力で歩けたが。

はしご車の場合は救急隊が
窓から進入することになるが
窓ガラスを割ってのことになる。
当然夜だから
その静けさの中で大きな音が響く。
最新の機器はそれほどでもないにしても
近隣にしてみればはしご車といい何が起こったかと
大騒ぎかもしれない。

そんな状況を感じながら
呼吸は苦しくベッドで丸まる。
何とか救急隊に抱きかかえられて
救急車に運ばれ
とにかく酸素マスクがつけられる。
心臓が異常なので
酸素マスクは有効なんだろうけど
ほとんど苦しいのは緩和されない。




やっとの思いで耐えながら
緊急車で15分くらいの病院に着き
そこまで心臓が急な硬直を起こさないで何とか動いていれば
ブドウ糖を中心にした点滴が投与される。
高カリウムでの心臓停止は
その人によって違うが
徐々に苦しくなる人もいれば
心電図もそれほどではないと思っていても
突然停止する人もいると
元救急センター看護師Kaが話してくれた。

停止となれば「心不全」で死亡となる。

点滴をしながら
心電図をみて改善を試みるが
改善しないと緊急透析が必要となる。
その頃には
人工心臓が取り付けられてるかもしれない。
透析となると
透析技師が必要となる。
以前はポケベルだったが当番の技師が
深夜だろうが携帯電話で呼び出される。
親しい技師が
いつも冗談で深夜に呼び出さないでくださいねというのが
ほんとうになってしまうのだ。

緊急透析で改善すればいいが
予断は許されない。
次の瞬間心臓停止は起こる可能性がある。
停止すれば
AEDを試みる。
それでも動かなければ
直接心臓に刺激を与える。
殴打することもある。

ここまでくると
心臓が拍動を再開しても
数時間後に最終的に停止することもある。
もちろん持ってるその人の心臓の質によるようだけど
さしずめわが心臓は
すでに心臓肥大でもあるし心房細動の発症もあったくらいだからここまでだろう。


こう考えると
早めの判断というよりも
それ以前の日頃の食事制限の重大さを感じざるを得ない。
腸管出血を犯人にしようとしてるが
まだ確かではないし
他の原因も考えられる状況では
栄養を考え
とくに腸内細菌を生野菜が主体に育てると信じ
カリウム上限いっぱいまで取るという考えできたのを改め
ある程度余裕を持った制限が必要だと感じざるをえない。


ツイッターのフォロワーから
「高カリウム血症は血液透析で改善したようでよかったですが、貧血は悪化していないのですか。消化管出血なら、いつもより尿素窒素が上昇していたはずですし、貧血が悪化していないなら、別な原因があるのでは。」
と専門的なアドバイスをいただきました。
専門家のご指摘をいただくと
シロウトは所詮シロウトとつくづく感じるものです。
シロウト判断も危険は重々感じるものです。
ほんとうに有難いことです。感謝申し上げます。

ひとつ思い出したことは
手先が痺れた日の朝
万が一の場合を考えてカリウム吸着剤の
アーガメイトを服用したが
その時併用することになってる
消化薬のソルビトールを飲んで
しばらくして下痢をしたことを記しておきたい。



しばらくは数値との格闘が続きます。













2013-04-22

遅ければ心臓が止まった 手指の痺れ 心不全への助走路

日頃から気をつけていたつもりのカリウム。
なのに心臓トラブルの寸前に。



朝から両手の手先が痺れる。
そういうこともあるので
様子を見ていたが
昼近くになっても変わらない。
カリウムを過剰に摂取した憶えはないが
痺れが収まらないので
高カリウムを疑い透析センターに電話して相談したら
やはりカリウムが高いと危険なので
救急センターへ行くようにと言われた。
高カリウムで心臓が止まるが
その前触れで手や足の先から痺れるときいてたので
その可能性を考えたゆえのこと。


途中何かあるといけないので
タクシーで病院に向かった。
正午にはついたが診察があって血液検査の結果が2時頃でた。

カリウム7。
これは人によってはすでに不整脈を引き起こすこともあるという数値。

点滴しますという救急医だったが
透析することをお願いし
透析センターに連絡してもらった。
本来は火木土の透析を今日に振り替えることとなった。

このブログでも何度も書いてるように
高カリウムは心臓を止めてしまう。
なのでそれなりに気をつけているつもりだったが
カリウム7は高すぎる。
しかも今日の昼食、夕食、明日の朝食をとれば
それ以上は確実だった。

病院に電話して相談する前に
絶食して明日の透析までもたせることも頭をかすめたが
夜間に苦しくなって救急車で運ばれるより
センターにもスタッフがいる早い時間が良いと判断
とりあえず血液検査をしてもらえば
わかることだからと
出かけることにした結果がこのざま。
覚悟していたように
透析センターの看護師さんたちには
揶揄されやんやんいわれたが
その早い時間の選択は
良かったといわれた。

こういう状況になって
前回からの食事の内容を書き出して見たが
思い当たるものもあるといえばあるのだが
これはという決め手はないような気がする。
それとは違う方向から考えてみる。

このところ軟便で
今朝は下痢をした。

以前、焼酎を呑むと次の日に黒色便になることがあった。
黒色便は食道や胃などからの出血で
起こるといわれて
これは想像の範囲だが
ロックで呑む焼酎が一時的に食道か胃から出血させるのではないかと思うのだ。
以前はワーファリンを飲んでいたときは
頻繁になったが最近は落ち着いていた。

今朝は下痢便であることは確かだが
黒色便だとは確認してはいないが
この出血が高カリウムの原因の可能性もある。
最近のストレスもあり
特に中二日というのにいつもよりやや多く呑んだ記憶はある。


細胞内は血管内より数百倍カリウム濃度は高いのだそうだ。
ケガをしたり潰瘍があって
細胞が壊れると
高濃度のカリウムが血液に入り込む。
それが今回の原因ではないかというシロウトの推論なのだ。
あり得ない話ではないが
しばらくは様子を見ることに。

透析中、心電図をとることになった。
看護師から心電図をみせてもらった。
心電図はなかなか読み取れないが
透析前とあとでは心電図の波形が違うことが
シロウトでもわかる。
中間的な山の高さが上の波形は
ややテントのようになってるのが
正常とはいえないという説明だった。
(上が透析前、下が透析後)


カリウムの影響で心電図が異常だったということで
心臓がはっきり心不全になる助走路を走っていたということになる。
まあ情けない話だが
早い判断だったので
今そう言ってられるわけで
しばらくは上部腸管出血に注意しながら
カリウム摂取のベースを減らす努力をしないと
同じことになる。
透析後のカリウムは3.9あるので
次回の透析までも予断は許されない。

いずれにしても
突発的な透析をしてくれたスタッフにお礼を申し上げます。






ヤマビル 文字通り「ダウンヒル」

情報番組を見ていたら
女子高生がヤマビルの効果のある対策で
特許を取得したことが報道された。


山歩きの仲間でも
しばしば話題になり
ヤマビルはシカなどの動物に着いて吸血するので
シカなどのいる
丹沢山系はしばしばヤマビルの被害に遭うので
行きたくないという。



ヤマビルの被害といっても
吸血され若干血が流れ出るというもの。
わが輩も昨年の春に大山を歩いた際に
石の上に待ち構えるように立っていたのを
見ながら止まると飛びつくというので
足早に歩いた。
用心したにもかかわらず
気がつけば足元のふくろはぎに
吸着してるのを見つけ
早かったせいかそれほどの流血にはならず
ホッとしてボトルの水を飲んでいたら
雨のなかのレインコートの肩に動くものが視界に入り
見るとヤマビルが立っていたという
ぞっとするような経験がある。

いま問題になってる死亡にまでいたるダニに比べれば
出血だけですむだけで大きな問題ではないけれど
気持ち悪いのはたしか。


ヤマビルに効果のある 忌避剤はいままでなかったのだろうか?
大山では作業場に置いてあったような記憶があるが。

その秋田の女子高生は100種類くらいの薬草や化学物質を試行したそうだが
もともとヤマビルは
肌の温度に反応して飛びついてくるものと聞いてきたとおり
彼女らも最後は温度に関わる成分に落ち着いたところが興味深い。

ヤマビルは5度以下40度以上では動けなくなるそうで
それに対応して
冷たさを感じる「メントール」
熱さを感じるバニラの香りの成分「バニリン」
が忌避効果があることがわかり
その他の薬品を混ぜた「ダウンヒル」を開発したようだ。

メントールはどちらかというと苦手なわが輩だが
しかもたとえば脚全体に塗らなければと思うと
考えるが試してみよう。
「ダウンヒル」は使いやすいのかも知れないが。

山歩きはともかく
里山で農作業をする人たちには朗報には違いない。

これで丹沢挑戦!?








*写真は昨年6月の大山にて。






2013-04-21

おいしそうなタラの芽を目撃

先日の高川山の山歩きでタラの芽がふくらんでいた。
おいしそうなタラの芽をながめながら思い出したこと。



もう30年以上もまえ家族で福島県の昭和村にでかけたことがあった。
現在の実態はわからないが
繊維となる麻を栽培している国内では数少ない集落があり
その方法も肥料は人糞をまき焼き畑をする
伝統的な栽培方法だった。

焼き畑をするのは
春に新しい芽が地面からまちまちに出てくるのを
一度焼いて成長をそろえるためで
その焼き畑の風景もいまだに脳裏に焼き付いている。

早く出た芽は焼かれ一ヶ月あまりで一斉に成長し
大人の身長ほどに伸びると
間髪入れず刈り取るのだ。
まだ青い茎がいくつかの行程で
あの麻の材料になるのだった。

ちょうどそのころ
おたずねした農家の庭に大きなタラの樹があって
その採りたてのタラの芽を揚げて
我々にふるまってくれた。
いままで食べたことのない
この世のものではないとさえ思えるようなおいしさだった。

それ以降
タラの芽の天ぷらはあっても
なかなかそれ以上のものに出会わない。


それでも栃木県や福島県のタラの芽はおいしかった。
だが厚労省の発表の最近データには
放射線が400ベクレル/kgとか300ベクレル/kgの数値が並んでいる。
これはいくら何でも高すぎる。

今年はタラの芽の天ぷらは縁のないものと思うしかないのかも。

それはそうと
ちなみにタラの芽のカリウムは260mg/100gでにんじんと同等くらいらしい。
意外にもリンが92mg/100gでとうもろこしと同等くらいある。










2013-04-19

はじめて一年目の山歩きの検証

この1年の山歩きについてブログめざせ『百日回峰』に掲載したものを転載します。






山歩き1年の検証


山歩きを始めて1年余。一昨年末(2011年12月)に仕事仲間の友人から誘われた御岳山での山行倶楽部の忘年山行が山登りのデビューですが、それまで屋久島の縄文杉(標高1300m)白馬の八方池(1850m)くらいのわずかな経験しかないことからいえば身の程知らずのかなりムリな山行でした。倶楽部のメンバーが詩人や編集者、出版社社長、教授、研究者などというのにも魅力を感じていたのもあり、そこに酒宴というご馳走をぶら下げられて飛びつかないわけにはいかないし、しかも下山はケーブルカーで安心というので参加を決めたというものです。

縄文杉も八方池も登ったのは今から20年もまえのことであまり考えもせず体力的にも多少の無理も効く頃でした。それでも八方池などは難儀だった記憶があります。10年まえの2003年1月に脳幹梗塞を発症して以来カラダの各所に問題が発覚、その治療に専念するや、かたや体力の減退を日に日に感じていました。気持ちだけは負けたくないとウォーキングからはじめいずれはホノルルマラソンを、あるいは富士山をと夢だけはかろうじてありました。そんなときの忘年山行への誘惑でしたがもっとも危惧したのはやはり脳幹梗塞の影響でか三半規管に軽い障がいが残ったようで平衡感覚も不安定でときどきふらつくことでした。道路を歩いたりするとすぐ横をすり抜けるクルマのまえでよろけるのではないかという不安定感があり、山を登る最中にバランスを崩し滑落したりして自分が負傷をすることもさりながら友人や倶楽部に迷惑をかけることだけは避けたいと念ずるところでした。血圧も高く何かのはずみで不整脈が起こることもあったので救急搬送もごめんこうむりたいと思うものです。

経験が少ない山登りというのに加えてカラダとの相談をしながらの一歩一歩となり倶楽部が1時間半くらいの登頂が1時間以上遅れての到着となりました。登頂後も心拍は落ち着かなくとても宴会どころでなくほとんど会話もできないほどで、脚も痛く下山のケーブルカー乗場までのわずかな道のりも脚に感覚がないほどでした。「あしたはもっとひどくなって歩けないかも」と倶楽部のメンバーに揶揄された脚、たしかに2〜3日脚の痛みはありましたがすっかり元にもどると「脚は回復できる」と自信がついてしまい今後は「心肺力上げる」というテーマを意識することになりました。次の倶楽部山行まで20日間くらいあったので、忘年山行もシティーシューズでしたが一応チロリアンだったのですが倶楽部メンバーの助言で今後いつ山歩きを放棄するかわからなかったけれど登山用シューズを手に入れ、さらにウエイト10キロを足首につけて街を歩いてのトレーニングを試みました。わたくしにとってこの二本目になる倶楽部山行が昨年2012年の同じ高川山でした。

「心肺力」もまだこれから鍛えようとしているところだったので当然倶楽部のペースにはついていけないので、ふつうのペースに50%プラスした時間をシミュレーションして早い電車ででかけ単独で登ることにしました。企てはほぼ成功し登頂して10分後の倶楽部の登頂でした。この高川山頂上から撮影した写真がこのブログの背景です。心肺力を時間で解決しようとしたのは成功したものの、下山のことはほとんど考えていないことでした。忘年山行ではケーブルカーで下山してしまったのですからある意味初めての下山ということになり結果はそのとおり惨憺たるものでした。「上りは心肺力、下りは脚力」いきなりビンタを食らわされたような激しい下山で、もともと山登りといってもゆるやかなハイキングコースのイメージしかなく、体重を支える太ももの筋肉もまだ覚束ない状況でつぎの脚を前に下ろすと体重を支えられなく膝が折れてしまい谷側に転げ落ちるような恐怖感でまったく脚を出せなくなってしまった。筋肉は限界になり立ち止まることが多くなったわたくしを倶楽部の人たちは見かねてトレッキングポールを貸してくれたりかわるがわる肩を貸してくれたり比較的容易なルートに変更したりと迷惑を掛けたのでした。

今日の下山ルートは途中まで同じでした。ロープを使わなければならないような急な斜面もありたしかに楽なルートではありませんが、1年前のように膝が笑うような状況にはなりませんでした。しかも自分でも驚くことは、どの山行も下山するともうこれ以上はムリという限界に近く、帰りの電車の駅やホームの階段の上り下りに苦労し部屋に上がるマンションの階段を登るのも痛みを感じたのですが、疲労感はあるものの脚が痛くて登れないということもなく階段もなんの苦もなく上り下りできることでした。いままで最低二週おきには山を登ってきたのがこのところ川苔山、高尾山、そして高川山と毎週の山行になったことが功を奏したのかも知れないのですが、とりあえず1年間の成果で筋肉がついたと考えるほうが順当と考えるとちょっとした驚きでもあり感慨です。きょうの下山ルートは高川山からむすび山を経るルートでそれなりのアップダウンもあり距離も長い健脚コースでしたが余力さえありました。

この1年、ついこの間まで1時間近く単独先行してちょうどだったわたくしの脚もようやく人並みに近づけたと言えるのかも知れません。日頃から「筋肉は使えば使うほど衰えない」と実感してきたのですが、それどころか「還暦を過ぎても筋肉は鍛えれば鍛えるほど強くなる」を体感したのが1年後の同じ高川山だったことにも感慨を憶えるものになりました。暖かい倶楽部にも感謝です。



自分で驚く脚力の変化

【検証1】登りのタイム比較してみた
【検証2】ザックの荷重比較してみた
【検証3】下山の脚力比較はどうだったか



【検証1】登りのタイム比較してみた

2012年1月      2013年4月
初狩駅     8:00         9:15 
15分>        <25分
登山口     8:30         9:50
15分>        <20分
男坂女坂分岐  8;45         10:10 
55分>        <30分
男坂女坂合流  9:40         10:40
30分>        <15分
高川山頂上   10:10         11:00


<115分>       <100分>

*後半の男坂女坂分岐あたりから消費時間の差が出たことになります。


【検証2】ザックの荷重比較してみた

2012年1月      2013年4月
2kg         9.5kg

*前回のザック荷重は記録がないが最低限の水、おにぎり4、カメラ、レインコート程度。
*今回出発前ザック重量  9.5kg
*主な内容   水 2kg(2リットル)、バーナー690g、ガスボンベ300g、アルミ鍋530g、麻婆豆腐食材(豆腐600g・下ごしらえ200g)、おにぎり3 300g、カメラ260g、レインコート,トレッキングポール600gなど。

おそらく,ザックの重量が増すにつれ脚への負担が大きくなり中途半端な歩き方をしていたため,左足に異変が起こってくるようになった。仕事の関係と習慣で30年以上つねに右肩にかなりの重量のバッグを掛けたり,右手で支えてきた結果、カラダを支える重心が右足に偏っていたと思われる。想像ではあるが右足6:左足4くらいのバランスではないかと思われる。日常生活ではほとんど意識することがないが、そのことで右足は左足よりやや強くなってると思われる。しかし、9キロほどのザックを担ぐと最初の時期はまだしも右足に重心を掛けたことでは耐えられなくとくに不安定な山道で支えようとすると左足にも応分の負担がかかることになる。その悲鳴が左足に来たのがこの半年くらいに感じた左足の付け根を中心とした痛みだったと解する。その対応として立ち仕事も街中を歩くのもいままで右足にかかってたと思われる重心を意識して左に移すようにした。歩く時はほとんど右足に加重しないように他人が見ればケガでもしてるのかというようにばったんばったんというほどに歩き方を意識した。
もうひとつ、山歩きの基本的なことではあるが足の裏全体でばたばたというほどに使い指先に力を入れない習慣を意識した。これは勝手な憶測だが、私のマンションの部屋の上の階の住人の歩き方が響いて迷惑でばたばたと足音が響くのを胡散臭いと思っていた時、これはひょっとしたら上の住人は山歩きをするのではないかと思い始めた。自分の歩き方と比べてどうしてあれほどの響きになるのかと考えるうちに山歩きではあれが必要なのかもと思ったのである。この2点を意識しての数ヶ月でしたが、一ヶ月まえの御前山山行では悲鳴を上げていた左足が今回の高川山山行ではその経過の真意はわからないが、まったくといっていいほど痛むことがなかった。数ヶ月の経過の中で単純に鍛えられたのかも知れないが、この安定感も腰の筋肉のバランスも良くなったのか長いむすび山経由の下山も苦もなく降りられたと考える。

【検証3】下山の脚力比較はどうだったか

前回高川山の下山ルートはわたくしの状況をリーダーが判断し急遽優しいルートに変更し大月駅への予定を富士急田野倉へ降りた。降りた登山口から田野倉駅まで市街をやや歩くのだが筋肉痛で脚がしびれるようで動かなかった。
今回ははるかに傾斜が急な斜面をロープを頼りに下るルートでむすび山まではほぼ初狩駅から大月駅までに匹敵するほどに長くアップダウンの繰り返しで倶楽部のほとんどが音を上げた。それでも疲れは感じるものの脚が動かないという感覚はない。下山後の駅のホームの階段も苦痛もなくふだんと同じように上がることができた。下山直後の駅の階段を昇ったり降りたりする感覚は,毎回脚の使用度、疲労度でずいぶん異なるがいままでおおよそはやっとの思いで上がる状態だったのがふだんと同じように脚が上がるというのが予想できないことだった。単純に筋肉が少しずつついてきたのもあるかもしれないし三週連続の山行だったのもあるかもしれないが、今回脚が腰がカラダ全体が飛躍的にひとつ上のステージに立ったと実感できたのである。















2013-04-17

レントゲン撮影の被曝 予想どおりの回答

先週ブログに書いたように
昨今放射線量が高い環境にあるので
年間0.6ミリシーベルトの放射線量を受け続けている
毎月の定期レントゲン撮影をも軽減するために
隔月にすることを看護師を通じて申し出た。

きのう担当医師が話をしにきた。
とうぜん毎月継続した方が良いという説明だった。



医師の説明の要旨は


簡単に言うとレントゲンを撮影しないでなる「心臓病」のリスクと
放射線被曝によるリスクを比べると
放射線被曝によるリスクはまったく小さく
医療患者としての心臓病のリスクを考えて
続けた方が良いと二度三度と説得された。

説得はされたが
もちろん隔月の撮影は認められた。
やりにくい患者と思われただろう。



心臓病のリスクとはなにかわからなかったので聞くと
基礎体重の設定の過誤から
心臓が水でいっぱいになることなどですかと聞くと
そうだという。
つまりは心胸比を計測することで
基礎体重を管理するためということにつきる。

ああそうなんだ。
それならすでに想定してることで
われわれが知らないことをレントゲン撮影で判断しているなら
理解する必要はあるがそうではない。

急に変化が起こることだって考えられるような脅しに近いことを
話もしたが
そういう担当医師であるが
日頃から請求しなければ
放射線科から届いた画像を元に心胸比を計測することを
一ヶ月近く放置する。

科学者にありがちな
あたかも自分に都合のいいことは主張し
そのことで都合の悪いことが発生しても黙認するという
悪い体質を見る。

原発も電気をクリーンに製造するというスマートな科学を主張しながら
そこからでる使用済み燃料や放射能という
薬でいう副作用を采配できないにもかかわらず
主張だけが一人歩きしていく。
そこにはスマートな科学があるのでなく
必ず営利があるといわなければならない。

心臓病のリスクを考えるなら
きちんと決まった日に心胸比を出して欲しいもの。
それをないがしろにして
心臓病を心配しているとはいえない。

病院やクリニックでは
透析はとても安定した収入源で
ここがかゆいといえば
薬出しましょう。
眠れないと一言言えば
薬出しましょう。
痛いといえば
CTを予約しましょうか。
黙っていれば
これらをすべてやることになり
そのうちそれらによって体調が悪くなり
けっしてカラダのことを真に考えているのか
疑問になる時がある。

透析患者はいろいろな症状のデパートなので
売るほうはドンドン売れる。

でも必要のない薬も検査も処置もちゃんと検討しようではないか。

わが輩のレントゲン撮影の隔月にというのには条件がある。
まずは1年近く心胸比は変化をしてなく安定しているということ。
つぎに変化があったらすぐ毎月にする。
ふだんの体重増加をきちんと管理する。

心臓病のリスク管理ということになるが
自分でそれができなければ
医師に任せるしかない。

最悪の場合
水が溜まって苦しくなってからレントゲンを撮影しても
遅くはないくらいに思っている。


レントゲン撮影やCT撮影による放射線被曝を
軽く考えないことを主張する専門家も多くいる。
ガンになったとしても
現在の科学では原因は突き止められない。
レントゲン撮影の被曝だろうが
タバコだろうが
魚の焦げたところだろうが
誰もわからない。
であるならそれらを可能な限り避けるのが賢明と考えるのだが。。

自分の命は自分で守るしかないのだ。



2013-04-15

高川山975.7mの山歩き 1.5kgの天然の除水!?

ここまでくるのに半日かかるという頭の悪さ。
まだ粘り強く半日掛けることをできたという自分を誉めてみよう。

何を求めているのかわからない計算。
といっても簡単な足し算引き算の計算。

つまりは
カラダに貯まってる水分のどれだけを発汗したのかというのを定量的に出したかったということなのに
計算しているうちに何を求めているのか曖昧になってしまうことの繰り返しだった。

今度こそは目的を果たしたかのな?


1出発前の体重は56.5kg

2出発前のザックの重量は 9.4kg

3このザックから山頂での料理の食材はほとんど倶楽部メンバーに振る舞ったので差し引くと8.3kg。
(料理用水 0.3kg・豆腐・下ごしらえ 0.8kg=1.1kg)

4倶楽部持ち寄り食事とビール、下山後の食事とビールがおおよそ0.8kg。

5下山後の体重+ザック重量は65.6kgとなる計算になる。

出発前体重56.5kg+ザック重量8.3kg+ザック以外から08kg=65.6kg

6実際の下山後の体重+ザック重量は64.1kgだった。

帰宅体重57.0kg+帰宅ザック7.1kg=64.1kg

7この差し引き1.5kgがカラダから除水した水分となる。

65.6kgー64.1kg=1.5kg


これで正しい計算だと思うが
これがきのうの高川山の山歩きの総括なのだが
未だに自信がない。
もし間違っていたら教えていただきたい。

先週末の体重は600gを残したが
それを上回る天然の除水をしたことになる。
ちなみに今回の山歩きに飲んだ水はほぼ1リットルだ。



昨日の高川山の山歩きは
とくに下りはかなり急な斜面で苦労したが
いつも脚が棒のようになり
下山後も駅の階段など引きずって昇らなければならなくなるのが
余裕があって
カラダがワンステージ上にたどり着いたような印象があり
ちょっとした感慨がある。

山歩きを始めて1年の思いがけない成果に
自分でも驚いている。
それについては改めて山行ブログに載せることにしよう。





*********************************************************
Data

出発前の下着1枚の体重 56.5kg (基準体重から増加2.5kg)
出発準備した体重 58.2kg    (洋服、カメラなど1.7kg)
ザックを担いだ体重  67.7kg  (出発前ザック重量 9.5kg)

料理などで消費した水など 0.5kg      (料理用水 0.5kg)
料理で使用した食材    0.8kg      (豆腐・下ごしらえ 0.8kg)

持ち寄りや下山後のビールなどの摂取 0.8kg 
(差し引き0.5kg増加)

帰宅後のザックを担いだ体重 66kg(帰宅後ザック重量 7.1kg)
ザックを下ろした体重 58.9kg
下着になった体重 57.0kg (出発前の体重から0.5kgの増加)

**********************************************************












2013-04-13

「山歩きは延命装置」

福島県の三春滝の桜は今週末満開だそうだ。
天気もいいという。
わが『百日回峰』は高川山975.7mの山歩き。

高川山は登ることをはじめた
一昨年2011年12月御岳山の次の倶楽部山行だった。
御岳山の長尾平で年末の忘年会をするというので
宴会に誘われて参加を決めたのはいいが
それまで山登りどころかハイキングすらしたことがない。
わずかに屋久島の縄文杉の写真をとりに行ったのと
八方池まで行ったくらいの経験。

透析導入したばかりのころは
1ヶ月近い入院生活での体力の低下もあり
精神的にもなぜこんなことになってるのだろうと
気持ちは落ちるで
まるでひきこもりだった。

いつまでも部屋に閉じこもっていてはだめだと
近くの公園までのウォーキングをしようとするも
なかなかでかけない。

なんとかでかけてふつうの大人の足で15分くらいの公園まで
倍の30分くらいかかった。
もともと透析導入になる10ヶ月くらいまえに
脳幹梗塞を引き起こし
幸いにも重度の後遺症は受けなかったものの
頭が不安定だった。
耳もいまでもジーと音がするのは残っているが
どうやら三半規管には多少の障害が残ったようなのだ。

三半規管はもちろんヒトの平衡感覚をとる器官なので
歩くのもときどきではあるが
ふらついたりまっすぐ歩けない。

そういう自信のない状況だったので
わずか15分の公園まで行って帰れるのかとも不安だった。

余談であるが
こういう歩くことに不安定な状況になってみてわかったことは
道路を歩く時に足元がふらついて
そんなことを想像できないドライバーのクルマに
容易に引っかけられる可能性があるという不安だ。
もちろん
足元が不安定なヒトは脳梗塞に限らないが
一見したところ
健常者であっても
どんな障害を持ってるかわからない。
ふつうに歩いていてもいつクルマの前にふらついて
倒れ込むかわからないのだ。
クルマの運転歴40年以上にして
改めて感じる潜んだ危険とでもいうのだろうか。



はじめてのウォーキングのときは
平衡感覚もそうだが
血圧が高く
今でも低くはないが160くらいのところ
180くらいあったので
いつ倒れるかわからない。
財布は忘れても携帯電話は忘れないようにしようと思った。

やがて30分かかったところが
20分になり15分になった。
しかも公園には大きな池があるが
その池を2周も3周もできるようになった。
数年はかかったかも知れないが。

筋肉は使えば使うほど衰えない。

その池の周りも走ってるヒトもいる。
やがて走ってみたい気も起こるようになったが
血圧の高さからまずは血圧を下げなければ
走れないだろうと不安はぬぐえない。
いつか富士山ではなくホノルルマラソンに行けたら
と漠然と思うようになった。
ホノルルなら透析も可能だし。。

そんなことを妄想しながらの
降って沸いたような御岳山での忘年山行の誘いだった。


もちろん皆より時間がかかり散々だったが
下山はケーブルカーだったので
2〜3日足が痛かったが回復し
これが自信になってしまい
これがあさってと同じ高川山だった。

忘年山行で時間がかかったことから計算し
秘策として
ふつうかかる時間の50%増しの時間がかかるとし
1時間近くまえの電車に乗って
先に出発しての先行。
ほぼ同時に頂上で倶楽部と合流できた。
そこまではよかったが
いざ下山となって途中で足が動かない。
御岳山はケーブルカーで下山したので
ある意味初めての下山経験。
腿の筋肉が限界に近づいて
足がまえに降ろせなくなってしまった。
「膝が笑う」とはこういうのをいうのだろう。

見かねた倶楽部の人たちが入れ替わり肩を貸してくれた。
山歩きでこの姿は一生忘れられないし
倶楽部の人には感謝なのだ。

昨年の年初の悲惨な高川山下山を経験し
改めて自分を試すトレーニングとしての
高尾山稲荷山コースの山歩きをしたころから
山歩きをしようというスタートになったといえる。
それから1年あまりだが
もうそんな悲惨な下山の心配もない。
衰えていた脚の筋肉も
三半規管を主としたバランスもかなり整った。

同じ「悲惨だった高川山下山」
「記念すべき高川山下山」をあすどうできるのか
やや楽しみなのだ。

やはりわが輩には「山歩きは延命装置」。








記念すべき体重増加4.7kg

きのうのブログで予想した通り
中1日というのに4.7kgの体重増加。

想像できたのでカメラを用意しての体重計測。
それはそうだろうじつは
きのうのブログで触れたヱビスビール記念館でのビールだけではないのだ。

反省を含めて?どれだけ呑んだかを
供述してみると
昼食からして打ち合わせをしながら牡蠣フライ定食に瓶ビール。
グラスビールにして2杯くらいだったか。
一仕事のあとアイスコーヒー。
ヱビスビール記念館でのビールがジョッキ1杯。
夜はもう呑めないといいながら
目黒のとんかつとんきでしっかりロースカツ定食に
グラス1杯のビールと熱燗1本。

これだけで4,7kgの増加というのは酷だな。

あすは2度目の高川山の山歩きなので
きょうの透析4.5kgで残る予定の600gを
山歩きの汗で出すしかない。
天然の除水に期待!

でも下山後の誘惑に勝てるかな?





2013-04-12

単なるエビスビールマニア

あすは週末の体重清算日なのに
もっとも危険な!エビスビール記念館に行ってしまった。

ずっと行きたかったところで
やたら写真を撮りまくって
当然ビールの1杯も。。
さすがどこよりも新鮮でクリーミーなビールだった。
今日はその写真だけ。。



































2013-04-11

毎月のレントゲン撮影を隔月にお願いします

今日の『充電』は4.3kg。
基礎体重までには300g残ってるけど
まあ1.3kg残して帰った一昨日からいえば
リセットできたといえるだろう。

きのうのブログの延長線上でレントゲンの被曝の問題で
まだ詳しく調べてはいないが
ほぼ決めていたので病院側に話すこととした。

来週レントゲン検査が予定されてるし
早めに申し出たほうがいいと考え
きちんと伝えてくれそうな看護師だったので
直接医師にお願いするよりもいいと考えた。



「来週にもレントゲン撮影を控えているので
現在月1回のレントゲン撮影を
いまのところあまり変動がないので
隔月にしていただきたい。
理由は現在のレントゲン撮影の被曝量がおおよそ0.05ミリシーベルトで
年間12回で0.6ミリシーベルトに達する。
震災前はヒトの許容被曝量が年間1ミリシーベルトだったが
その基準からいうとこれだけで半分以上で
震災後いまは空間線量も高く食べ物などの被爆もあるので
少しでも少なくしたいので
先生と検討して下さい。
心胸比に変動があれば続けてもいいので。。」


という主旨で。
もちろん看護師には即答することはできないので
医師に相談することとなる。

カラダは一つしかないので
このままレントゲン撮影を続けたら
ガンや白血病にになって
隔月にしたら
何十年も無病であったということは
言えないしわからない。
ただいえることは
少しでも少ない方が良いことは確か。

隔月にするだけで
レントゲン撮影での被曝は半分になることは確か。

福島原発事故で
空間線量も食べ物の線量などいままでとは違う環境だということも
確かで
安全だという考えも危険だという考えもあるが
その議論を飛び越えて
被曝は減らせるものは減らした方がいいし
できることからするしかないと考えてる。

答えはどう返ってくるかわからないが
心胸比も安定してるので
問題ないことと思ってるが。











2013-04-10

胸部X線撮影1回0.05ミリシーベルトの被曝は年間0.6ミリシーベルト

毎月のレントゲン検査。
心胸比といって心臓の大きさが
肺の大きさに比して半分というのが
基準値となっている。
心臓の大きさがすなわち
体内にある水の量の判断のひとつというのが
透析の世界では一般のようで
わが輩も月初めになると
毎月レントゲン撮影をすることになる。

福島原発の放射線汚染が話題になってるので
では毎月のようにする
このレントゲン撮影がどれほどのものか
今日は調べようとしてきたが
思いの外はかどらない。

日本の年間の最大許容被曝量は 1ミリシーベルトだった。
震災後         20ミリシーベルトに緩められた。
これは年間1ミリシーベルトでは
福島原発による汚染で立ちいかなるという事情からで
もともとは1ミリシーベルトだったことを
再確認する必要がある。

北里大学病院を例にすると
1回0.05ミリシーベルトで
年間0.6ミリシーベルトの被曝をしてることになる。
つまり
その許容被曝量の半分以上を毎月のX線撮影で浴びてることになる。

さらに空間線量や食べ物の線量などの日常的な被曝があるのを前提にすると
安易にさらに大きな被曝があるCT検査などを安易にすることは
むしろ検査の被曝でガンや白血病を引き起こすことも考えなければならない。

とりあえず
今回はデータを記録することにする。


なかなか数値が公表されておらず
単位もシーベルトとグレイが混在してるが
北里大学病院のデータが明確なので引用。
ガイドラインは孫引きで
おおよそここまでは照射して良いという基準だと理解する。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

北里大学病院における一般撮影検査 胸部正面  0.05ミリシーベルト(1回)

北里大学病院におけるTV・透視検査 腹部正面  0.38ミリシーベルト(1回)
北里大学病院におけるTV・透視検査 上部消化管 3.18ミリシーベルト(1回)
北里大学病院におけるX線造影検査 心臓カテーテル 17.20ミリシーベルト(1回)
北里大学病院におけるX線造影検査 腹部血管造影 5.83ミリシーベルト(1回)

北里大学病院における健康診断のX線検査 胸部 0.2ミリシーベルト(1回)
北里大学病院における健康診断のX線検査 腹部 1.0ミリシーベルト (1回)     
北里大学病院における健康診断のX線検査 胃  3〜5ミリシーベルト(1回)
北里大学病院における健康診断のX線検査 胃(透視)10ミリシーベルト(1回)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


医療被曝ガイドライン(社団法人日本放射線技師会)
「医療被ばくガイドライン2006(低減目標値)」



●日本放射線技師会放射線診療における低減目標値(mGy)  

頭部(正面)    3 ミリグレイ
頸椎(正側面) 0.9 ミリグレイ
胸椎(正面)    4 ミリグレイ
胸部(正面)  0.3 ミリグレイ
腹部(正面)    3 ミリグレイ
腰椎(正面)   15 ミリグレイ
骨盤(正面)    3 ミリグレイ
股関節(正面)   4 ミリグレイ
大腿部       2 ミリグレイ
膝関節      0.4 ミリグレイ
足関節     0.3 ミリグレイ
前腕部     0.2 ミリグレイ
手指部     0.1 ミリグレイ
乳房撮影      2ミリグレイ



●上部消化管X線検査のガイドライン2006(低減目標値)
透視線量 撮影線量 1検査あたりの線量
直接撮影 70mGy   30mGy     100mGy
間接撮影 40mGy   10mGy      50mGy

上部消化管検査時の患者被曝線量(mGy)
甲状腺   0.07
赤色骨髄(男性)1.17
赤色骨髄(女性)1.14
肺(男性)   5.32
肺(女性)   4.76
生殖腺(男性) 0.004
生殖腺(女性) 0.45
乳腺     0.53
胎児      1.1



●注腸検査のガイドライン2006(低減目標値)
透視線量 撮影線量 1検査あたりの線量
直接撮影 150mGy 50mGy 200mGy
DR撮影   100mGy 20mGy 120mGy
CR撮影    60mGy 40mGy 100mGy

注腸検査時の患者被曝線量(mGy)
赤色骨髄 8.2
生殖腺(男性)1.14
生殖腺(女性) 16
胚芽/胎児 6.8




●X線CT 成人ガイドライン2006 (社団法人日本放射線技師会 医療被ばくガイドライン(低減目標値))
CTによる被曝放射線量
CTによる被曝線量は各種放射線検査のうちで、やや多い方に属する。
被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なるが、検査によっては1回で数十mSv - 100mSvを超えるX線被曝を受けることもある。


検査部位 CTDIvol (mGy)
頭部 65
腹部 20



















2013-04-09

カリウム吸着剤のアーガメイトを飲んでも「6」

きのうカリウム吸着剤のアーガメイトを飲んでみた。



311大震災後
今後の緊急時にそなえて
透析が受けられない事態を考えた時
最も生命を脅かす過剰になるカリウムを
少しでも体外に排出する手段として
渡された薬だ。

ふつう食べ物に含まれるカリウムは
血管内に吸収される。
カリウムは細胞に取り込まれるが
すべてではない。
血管内に残った余分なカリウムは
ふつう腎臓でろ過し
尿として排出する。

腎不全の場合
この排出機能の能力が著しく落ちてるか
全くなくなってる。

カリウムが過剰になると
心臓が収縮しなくなり死に至る。
これは災害時に限らず
もっとも注意すべきだ。



裏高尾一丁平でのヤマザクラの酒宴と
それに引き続いた下山後の居酒屋で
酔っぱらった自覚はあるが
カリウムを含んだ酒のつまみを
食べ過ぎていない自信はない。

アーガメイトの有効期限が近づいて
新しい同じカリウム吸着剤サイキレートがすでに処方されているので
アーガメイトは廃棄することになる。
ならばこんな時に使ってみようということにした。
しかも今日は定期血液検査が控えてるので
その薬効も何となくわかることを期待もし。

まず
初アーガメイトはおいしくない。
ゼリーという姿をしているので
おいしそうではあるが
期待は裏切られる。

おまけに
同時に飲むことになってる消化薬が
ざらざらとした顆粒状で
これも飲みにくい。
味はやや考慮されてる感があるが。
もちろん災害時はどうのこうのといってられないが
これを飲むならカリウムを含んだ食べ物を
控えようとさえ思う。
新しく処方されたサイキレートはどうだかわからないが。

この消化薬のおかげか
今朝の便通はいつもとかわらず
アーガメイトが便秘を引き起こすというテーマは
とりあえずクリア。
便秘を恐れていたのがこれなら残ってるアーガメイトを
中二日に飲んで消費してもいいなとさえ思った。



検査結果はやはりカリウム「6」で
通常4までという数値を越えている。
アーガメイトの効果はどのくらいか
今後調べてみたいが
少なくとも服用しなかったら
6以上であることは確か。
ヒトによってまちまちだが
7くらいから手がしびれるとかの症状がでるというから
気をつけなければならない。
もっともゆうべ夕食後に
1回飲んだだけだからというのもあるが。

もうひとつ検査結果を見て
感心したのはやはりリンが7.5と高い。
覚悟はしていたが
こんなにも明確に出るものだと思った。
といいながら
「充電」の帰りにマグロの刺身を買ってくる
マグロあったら何もいらない人間。

きょうの持ち帰り体重も1.3kgと
相変わらず「不良生」というレベルだった。。









2013-04-08

ヤマザクラ花見で腎不全の話題

きのうは前日の豪雨で朝まで雨が残ることを予想して
倶楽部山行が高川山から急遽高尾山の一丁平でのヤマザクラ花見に変更となった。


おまけに城山という高尾山よりやや高い城山を経由する予定だったのが
沢を渡って尾根に向かってとりつく道には
増水して渡れず
ほぼ林道を歩くことになった。




こうなると花見も
雨上がりのさわやかな風の中
のんびりとした酒宴となり
低山だという油断もあって
酒はドンドン消費される。



わが輩もいつもより手際よく恒例となった麻婆豆腐を作ると
あとはまったりと屋久島焼酎「三岳」を味わった。

皆酔っぱらってくると話が長くなる。

わが輩の「透析」もあえて公にしていなかったが
知らずうちに酒宴にのぼる話題となるようになってしまった。

健康な人にこの「透析」の理由を説明するのもなかなか難儀だ。
腎不全など誰もなるとは思ってもみない。
どうしてなるのか?

まるで腎不全について知らない。
わが輩が透析をはじめて10年だが
10年前の自分を考えれば当然といえば当然だ。

カリウム、リン、水分は話さざるを得ない。
カリウムは何に入ってるのか?
リンはなんなの?
水は飲む水だけ?
と初歩的なことから聞いてくる。

メンバーに腎臓を数年前に片方の
摘出したものがいる。
先月だかの血液検査でクレアチニンが2といわれたという。
ふつう1だということまではわかっていても
腎臓機能のなんたるかは知らない。
クレアチニン2は低くはないが
体調によっても変化するといわれたようだが
残った片方の腎臓に負担がかかっていないとはいえない。

すると
カリウムにもリンにも水分にも
強い関心を持って聞いてくる。

カリウムは高血圧の原因ともなるナトリウムを外に出す。
カリウムによって血液のバランスをとってるというわけだ。
だが細胞の中には血液中よりずっと濃いカリウムが含まれ
ふだんは閉じ込められてるけど
怪我などで漏れ出し体を巡ると
筋肉が動かなくなり
筋肉の塊である心臓が止まる。

リンはタンパク質が消化されて生成される。
リンが増えると
相対的にカルシウムが増え
過剰になったカルシウムが血管などの石灰化を招き
動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の原因となる。

何を食べるのがいいのか?
どれも食べる方が良いのだけど どれも食べ過ぎが良くない。



などと知ったような顔して説明しなくてはならない。
どれも初耳のことばかりのようだ。
それはそうだろう。
わが輩も10年経ってやっとヒトにやや話ができるようになった。

クレアチニンが上昇しているかも知れないのには
それなりの食事の制御をすすめた。




山歩きによっておそらく血液の流れも増え
脚の筋肉が第2に心臓として
確固たる地位を占めてきていることを話すと
同感するところを感じるのか
みんなうなずいてくれるところが
この山歩きの倶楽部のメンバーであることを誇りに思う。


見識の豊かなメンバーが多くなかには
だれか専門家と手を結んで
透析と山歩きによって変わるカラダを
記録・研究するといいという
提案も出てくる。

リーダーにいわせると
今一番絶好調なのはわが輩だそうだ。
それはそうだ。
ハイキングすら知らなかったのが
1000m級の山に曲がりなりにも挑戦しているのは
そう見えるのだろう。

この倶楽部
酒量と口数は多いが見識も高い。
できることなら
いつまでもお世話になりたいと
つくづく思うのだった。


それにしても酒量とともに増えるのは
タンパク質とカリウム。
あしたの定期血液検査が思いやられる。