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2013-06-24

「80歳にもかかわらず その強い人生への目標の明確さ」

わが輩の山歩きブログを更新しました。
今回は山歩きの報告ではなく
先だって最高齢80歳でエベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎さんを
特集したNHK特集から考えてみた。
詳しくは『百日回峰』を。



そのなかでとくに注目したのは
「目標を持って生きること」が
前頭前野の老化による萎縮を防ぐということ。
そして
その目標に向かってトレーニングを重ねると
骨折、高血圧、肥満、糖尿病など壊れたカラダも回復し
筋肉も衰えないということだ。



さすがに慢性腎不全が回復するのは難しいかも知れないが
それ以外の合併症についても
腎不全による必然としか考えやすいもので
薬だけにたよりやすいのだが
適度な運動は
そのいくつかが改善される可能性があるということだ。
もちろん運動をするには
それなりの水分調整や栄養管理の食事制限が
難しく人一倍の努力が必要だ。
合併症もいくつか持ってることが多い。
その点には注意しながら
一歩一歩カラダと相談しながらの運動は
少なくとも悪い方向には行かない。


たしかに三浦さんは
スキーをしてきているので抜群の筋肉を身につけてきているとはいえ
だれもがエベレストをめざすべきだとは思わないし
できることではない。
ただ
筋肉も脳も
高い目標を明確にし
それに向かっている限り
衰えないということだ。
あるいは一時衰えていても回復できるということだ。

よく同じ病院の80歳の患者が
「もうわたしにはあなたのようには歩けない
尊敬する」
とわが輩の山歩きのことをいうが
もちろん年齢は20歳近く違うが
「歩けない」のでなく
「歩こう」としていないだけなのだ。

この小さな差は大きい。
歩かなければ身体能力はどんどん下降する。
同時に脳も萎縮をしていく。

とにかく
脳もカラダも
いいかえれば
脳が動けばカラダも動いていくし
カラダを動かせば脳も老化しないのだ。

そう思うと『百日回峰』はさらに充実していこうと思うのだ。
そのブログのプロローグにも書いたように
山歩きは私にとっては延命装置なのだ。

改めて

「強い人生の目標の明確さ そして 目標に向かうこと」




*写真上=エベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎さん。
*写真下=同年齢一般男性より前頭前野の萎縮が少ない三浦雄一郎さんのMRIの脳画像。
いずれもNHK特集のキャプチャ。