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2013-07-23

急に思い立っての山歩き 標高1405m御前山


きのうは久しぶりの単独での山歩きで
1405mの御前山へ登った。
このところ倶楽部企画の山行が
低山の中でも低山なので
ブログめざせ『百日回峰』を見てくれてる友人のメールでも
登山とは言えずハイキングだと言われて
たしかに500m前後それ以下が続いてきたことは
酒や料理を楽しむならそれでいいのだがと思っていた。
前回の山行から半月近く経ってカラダも鈍ってきたので突然思い立って前日になって
標高差も1000m近い山の東京都の御前山(ごぜんやま)。


今回の山行では計画はもう少し時間をかけた方がいいと実感した。

行き帰りのバス便の時刻表も調べ上げ
少し厳しいタイムで日没に
間に合うかどうかわからないが
とにかくこれで良しとして
ホッとしながら
ルートの写真をぼんやり見てると
沢を歩いてる写真に出くわした。
当然沢歩きのシューズを履いている。

最近倶楽部のメンバーの一人に
帰りの電車に乗り合わせた若者のスタイルを
あれは沢登りという
我々のような山歩きに比べて
ずっとハードなフィールドであることを聞いたばかりだ。
そんなことも知らないシロウトを
自覚したばかりだった。

沢登りはいうまでもなく無理なので
急遽ルート変更だ。

山歩きの中にも我輩のように
息絶え絶えもあれば
山歩きでなく山走りとでもいうのか
トレイルランというのもある。

我が山行ブログの名にした
百日回峰という禅宗の修行も
いわばトレイルランだ。
h山の中を走り抜けるのだ。
そのトレイルランのタイムスケジュールを元に
我輩の山歩きの計画を
立ててしまうことはとても危険だ。

夏で多少は日が長いとは言え
山の上では
時間ははし折れない。



昨日の御前山は奥多摩湖の小河内ダムの脇から登るのだが
ダムの管理守衛室できいてやっと分かった有様。

ダムの堰堤からいきなりの急な坂に
どうしてこんなところを
登ってるんだろうと
一歩足を前に出しながら
ひとり弱音を吐き
今なら帰ったほうが絶対楽だ
なんせ頂上は1405m
これから少なくも800m以上あるのだからと。。

『充電』の隣のベッドのご主人に

御前山へ行ってきたという話をすると
小河内ダムからだとけっこう大変だったでしょうと
急な登りを理解してくれるのがうれしいものだ。


途中940mのサス沢山からは
いくぶん水位の下がった
奥多摩湖がよく見渡せた。




何とか3時間近くで頂上へ着くと
空は急変。
太陽に輝いていた木々の緑に
大きな雨粒が。

頂上に登り切ると不思議と疲労感はないのが常だが
立てたスケジュールからは30分以上かかってることもあり
この土砂降りの雨で
下山ルートは無理はできない。

登ってきたのをそのまま下山することを
ピストンというが
今回は状況からそれがベストなんだろうが
今までもこのピストンがもっとも避けたいと思ってきた。

もちろん登ってきたのと
違う風景に発見もあるだろうし
使う筋肉もまったく違うが
これがどうも気が進まない。

頂上で食事をしながら
持ち合わせた資料をもとに
予定した小河内峠方向とは180度反対方向の大岳山を目指すことに
これも思い立ったように決め
食事もそこそこに出発。

ただ多少のアップダウンもあるけれど
ほぼ尾根伝いを歩くこととなり
周辺ではもっとも高いところを
歩くことになるので
カミナリだけは避けたい。
雷鳴が聞こえたら
考えなくてはならないので
雷鳴を聞かないことを願った。

とは言え
いったんルートに入ったら
どこからでも降りられるわけではないが
雨は土砂降りでも
さいわい雷鳴は聞くことがなかった。


しかし
にわかに立てたスケジュールで
行けども行けども
ポイントポイントに着かない。

それこそトレイルランのタイムスケジュールだったのかもしれないと
思うようになった。




大岳山は1200mくらいだから
御前山よりは低いが
距離が長くアップダウンもあるので
大岳山経由で御岳山のロープウェイの最終に間に合うか分からなくなった。


そんなことを考えながら歩いてるとと途中の鋸山1109m近くで
ルートが舗装道路を横切るところに
偶然でた。

時間的にも無理と判断し
ここは舗装道路に頼ろうとすることに。
奥多摩駅側に降りるか
檜原村側に降りるか迷ったが
どういうわけか道路は
奥多摩方向には車両通行止めの表示。

檜原村側に降りることにして
歩き始めたが
通行止めであるがゆえにクルマは通らないし地図もなくどこに降りるかもわからず
1000m近く降りることに不安もあり
最悪の場合は最寄りのJRの駅(武蔵五日市)まで
およそ4時間をも覚悟したが
約2時間で夏休みで若者が騒ぐ貸しログハウスが見え
バス停が30分くらいにあると聞いて
ホッとしたのだった。


計画性の無さは反省すべきだが
小河内ダム脇の標高530mから
1405m御前山で
登り875m。
下山したバス停が標高320mで
下り 1085mの標高差。
これくらいの標高差ではいつも翌日筋肉痛だったのが
全くないことに
やや満足感に浸りながらの今日の『充電』だった。

山のブログはここではないが
ほとんどを書いてしまった。


*写真上=御前山1405m頂上
*写真中=頂上までは晴れて緑が輝いていた。
*写真中=サス沢山940mからの奥多摩湖。
*写真下=山道もぬかるんできた。